社説:ReFashion in Tokyo 0704の10周年に寄せて

 今度のReFashion0704はついに10周年を迎える。

 10年前はまだお直しというものが大して注目されることもなく、人々は高価な服を、流行が過ぎたからと言ってまだ十分着られるにも関わらず平気で捨てていた。

 まさに隔世の感がある。ReFashionが提示したお直しがどんどん浸透していった結果、安い服を紙のように使い捨てにするのは結局もったいないということになり、本当にいい服と、リフォームを重ねながら長い年月付き合うというライフスタイルへと人々が誘われていった。

 その結果、経済状況が未だに悪いにもかかわらず、町にはそれぞれの人に似合い、なじんだお洒落な服を楽しむ人々が増えたのである。衣服の文化が復活したと言っても過言ではない。

 また、アパレル業界も、以前のようにバーゲンセールを次から次へリアルでもバーチャル(ZOZOタウン)でも行い、ゆっくりと本物の服の意味を考える間もなく時間に追われて疲弊していた時代を脱することができた。

 「これなら、消費者も、製造者も共存し、持続する社会を築いていける」というコンセンサスが出来上がったのはReFashionが始まってから5年くらいしてからのことだった。

 地道な積み上げが、時代を変えた。

 ReFashionに関わった方々を祝福したい。10周年おめでとうございます。

投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)

※本記事は、対象となっている事柄について、無限に広がる未来の可能性の中のたった1つを描いているに過ぎません。 ですから、決して記事の内容を鵜呑みにしないでください。 そして、もし本記事とは異なる未来を想像したのなら、それを別の記事として書いていただけると幸いです。 このプロセスを通じて、私たちは未来についての視野を広げ、未来の可能性を切り開いていくことができるでしょう。

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