全国の育成オウム型ロボット、振り込め詐欺を撃退、撲滅へ

現在、お年寄り世帯の80%が持っていると言われている育成オウム型ロボット。
この全国の育成ロボットたちに向けて、警察庁は今年4月に連日テレビやインターネットを通じて大々的な広報活動を行った。

その内容は、

1. 電話が鳴ったらまず、お年寄りの代わりに受けてほしい
2. 安全と判断出来ない電話は、お年寄りにつなげず内容を聞いてほしい
3. 「お金を送って!」もしくは「お金をとりにいく」という電話は、いったん切って本人にかけ直してほしい( 孫なら孫、子供なら子供の電話番号にかけて真偽を確かめてほしい )
4. 電話番号が最近変わった、と聞いたら、前の番号にかけて本人に確かめてほしい
5. 3,4のどちらもすぐ本人に通じないときは、警察に電話をかけて、かかってきた電話の内容について相談してほしい
6. 日頃からお年寄りと子供や孫との間で、合言葉を決めて活用してほしい

というもの。

オウム型ロボット達は、自身がインターネットに接続できるようになっているが、最近はロボット同士でLINEのグループトークもしている。テレビやインターネットで知った情報も素早く共有しており、今回の警察の広報の内容も仲間の間で伝わり、多くのロボットが実際に詐欺電話に対応した。

神奈川県の86才男性の家では、電話が鳴ると、
「おじいちゃん、スピーカーホンにして!」
とオウム型ロボットが呼びかける。
まるで孫のようである。
電話機から出てくる声をおじいちゃんと一緒に聞いてオウム型ロボットが答える。
振り込め詐欺かもしれない電話には、テキパキと対応する。
今年の春に電話をうけ始めたころは、会話がしばらく続いた後、オウム型ロボットが見事に相手を撃退していたが、最近は、声の相手も育成ロボットが電話に出たと分かると、いい加減な挨拶をして早々に電話を切ってしまうという。

このようにして全国の育成ロボットが活躍した結果、警察が広報を始めてから6か月が経過した10月1日現在、振り込め詐欺の件数は4月1日と比べ、約6分の1に激減している。

取材にうかがった先程の神奈川県のお宅の男性は、
「詐欺の電話が心配で、常に留守電にしていました。
たまに同じ番号から何日かにわたって電話がかかり、留守電には録音されていない場合があるのですが、『もしかしたら昔の同級生ではないか、このまま出なくて良いのだろうか。詐欺が心配で私が留守電に名前を名乗っていないから、かけた人もメッセージを残せないのではないか。』と悩むことがありました。オウム型ロボットに対応をまかせてからは、こういう悩みが無くなってホッとしています。」と話している。

このほかにも、お年寄りが急に具合が悪くなり、命にかかわると思われるときは、救急車を呼んでくれるなど、育成ロボットたちは各家庭において心強い存在になっている。

警察庁は、将来的にはカードを取りに行く手口や、還付金詐欺、文書による詐欺など複雑化する詐欺の内容を直接メールで全国のオウム型ロボットたちに送信していくことを検討しているという。
同居の家族以上にいつもお年寄りのそばにいられる育成ロボットが、どのようなケースにもその都度対応できるようになれば、詐欺をほぼ消滅させることも夢ではないと、期待が高まっている。

投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)

※本記事は、対象となっている事柄について、無限に広がる未来の可能性の中のたった1つを描いているに過ぎません。 ですから、決して記事の内容を鵜呑みにしないでください。 そして、もし本記事とは異なる未来を想像したのなら、それを別の記事として書いていただけると幸いです。 このプロセスを通じて、私たちは未来についての視野を広げ、未来の可能性を切り開いていくことができるでしょう。

コメント

これまた素晴らしい子孫記事ですねえ~

Edward (日付:

ありがとうございます!
この記事が現実になる未来を想像したら楽しくなったのですが、伝わる文章にするのは難しいですね〜。
もし漫画が描けたら、もっとすぐに伝わるのだろうと思いました。
ロボットがこのレベルになるのはもっと先かな、と思っていますが、振り込め詐欺が無くなるのは2025年くらいであって欲しいと思い、この日付にしました。
育成ロボットが日本中の必要な家庭にいる未来が、早く来て欲しいです!

こでまり (日付:

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