外国人の芸者が増える

 昨日は東京では隅田川花火大会で盛り上がった。隅田川で屋形船を浮かべて花火見学をする人が大勢いた。ここ数年、同花火大会では屋形船を借り切って芸者をあげてドンチャン騒ぐ外国人が目立っている。多くは外資系のエグゼクティブ達だ。日本らしさを知ってもらう意味でも良い国際交流とも言えるだろう。

 近年ではこういった芸者遊びが外国人にも広まっているが、芸者そのものも外国人が増えてきた。昨日も、中国人、韓国人、フィリピン人、アメリカ人などの芸者が多数、屋形船で賑わっていた。

 取材してみると、外国人の芸者が増えた理由は主に2つある。ひとつは、日本人で英語が話せる芸者が足りなくなってきたため。そのため、もとから英語の話せる外国人女性に日本舞踊、華道その他の芸者修業を積ませて、英会話のできる芸者としてデビューさせるほうが早道だと判断されたようだ。外見が日本人に似た中国人や台湾人、英語が公用語のフィリピン人などが出稼ぎに来ているようだ。

 約10年前の山梨国際空港オープン以来、山梨での外国人トランジット客相手の「温泉&芸者」ツアーが盛んになった。同ツアーで修業を積んできた、英語の達者な日本人芸者が向島での本格的な芸者として外人客を接待してきたが、向島で外国人からの芸者人気があまりに高まり、ここのところ需要過多になってきているためだ。

 もうひとつの理由は、上述のように日本での芸者遊びが外国人にも広がり、その文化を学ぶために芸者留学をする外国人女性が増えてきたことだ。単なる即物的な色事ではなく、自然を観賞して風流を解する中での意気投合といった、芸者遊びの「粋」が文化として西欧社会にも認知されてきている。柔道や相撲などに遅れること数十年、芸者文化の国際化が進み、将来は外国の都市で地元の芸者に接待される日が来るのだろうか。

投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)

※本記事は、対象となっている事柄について、無限に広がる未来の可能性の中のたった1つを描いているに過ぎません。 ですから、決して記事の内容を鵜呑みにしないでください。 そして、もし本記事とは異なる未来を想像したのなら、それを別の記事として書いていただけると幸いです。 このプロセスを通じて、私たちは未来についての視野を広げ、未来の可能性を切り開いていくことができるでしょう。

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