今冬のスキー場オープンを間近に控え、長野県の野沢温泉スキー協会は、この冬シーズンからスキー場のリフト代わりとしてタケコプターを導入すると発表した。背景には、タケコプターと呼ばれるヘルメット型の個人ヘリコプターの安全性が確立され、都内ではバイク便業者のタケコプター利用が申請されたことがある。一般人でもタケコプターを利用したいという人が多く、その要求に応えた形となった。
具体的には、野沢温泉スキー場の長坂ゴンドラリフトの乗り場から終点までを、タケコプターで飛行できることになる。同ゴンドラは「く」の字型に旋回しているが、タケコプターは旋回せずに直進するコースとなる。ゴンドラと平行して飛ばないことで、タケコプターとゴンドラとの接触事故防止になるという。また、同直進コースは下にゲレンデもほとんどなく、やわらかい雪が覆う森林であるため、万が一、タケコプターが墜落しても安全であるという。
同スキー場では、タケコプター利用希望者は、約2時間の講習を受けて、写真つきの講習終了済みカードを発行してもらい、通常のリフトゴンドラ利用1日券に加えて、タケコプター利用に際しては1回につき千円を支払うことになる。タケコプターは各回、ゴンドラ乗り場で借り出し、ゴンドラ終点で返却することになる。返却されたタケコプターは係員によって復路のゴンドラに積みいれられ、ゴンドラ始点まで戻されることになる。
言われてみれば、スキー場はタケコプター利用にはうってつけだ。都会と異なりビルや電線が少なく、人もそれほど多くなく、接触事故の心配が少ない。飛行しながらの自然の大パノラマを楽しむこともできる。カナダのウィスラー・スキー場ではヘリコプターで頂上まで運んでもらって滑り降りることが一般的であるが、ウィスラーほど大きくない我が国のスキー場ではタケコプター利用がある意味、最も適切なのかもしれない。
投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)
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