昨年7月に釧路市長に当選した池田谷氏は、一年間の塾考の末、一流リターンプロジェクトを開始を1日に宣言した。過疎が進み、人口減に悩む釧路ではあるが、道立の釧路湖陵高校は、毎年、スタンフォード大、カリフォルニア工科大、オックスフォード大、東大、京大などの一流校に多くの学生を送り込んでいた。
彼らが大学を出た後にどうするかというと、東京、大阪、ニューヨーク、ロンドン、サンフランシスコなどで就職をしたり、起業をしたりしていて、釧路に帰ってくることがなかった。
そこで、彼らが帰ってくることが、釧路の活性化につながると考えた池田谷氏は、さまざまな面で、彼らが帰れるために何をしたらいいのかを考え、実行に移した。
まずは、彼らの住環境を提供した。緑が多く、プール付きの家は、都市で住む彼らにとって、は贅沢である。また、ITインフラを整え、日本で初めて自由に量子コンピュータが自由に使えるようにした。他にも税制の優遇、保育所や学校の充実なども実施している。プロジェクトの開始前に、開成などの全国や世界で有名私立中学、公庫で教鞭を取っていた教師5名が釧路に戻ってきた。
とにかく、個々に必要なもの、そして、3年間は衣食住を保障するから、自由にやってくれというものだ。
今後、医者や学者、作家、アーティストなども戻ってくる予定だ。
以前は、企業、工場の誘致が多かったが、個人にスポットを当て、一人一人に適した条件を提示できるようにした。すでに、今日、東京から3組の家族が引っ越してきた。いずれも製薬メーカーの研究者であるが、コンピュータを使ったシミュレーションが多い彼らは、どこで仕事をするかは重要ではなかった。どこでも仕事ができるのであれば、環境のいい、故郷の釧路ということになったのである。もちろん、量子コンピュータが自由に使えるのも素晴らしいと。
投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)
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