タケコプターとも呼ばれる、ヘルメット装着型の小型ヘリコプターが開発されてから、早や3年が経つ。タケコプターは一部の限定された大会でのみ使用が許可されており、商業利用にはハードルが高い。半年前にも、バイク便会社がタケコプターの商業利用に関して、国土交通省に申し入れをしたが、認可は難航している。その大きな理由は、万が一、落下物があった場合に、都会ではタケコプターの下を通る通行人に重大な被害が生じる懸念があるからだ。この懸念による通行人の側のストレスも測り知れない。
ここにきて昨日、農協の代表者らは、上記の懸念の生じないようなタケコプター使用を農林水産省に申し入れをした。それは、農地での種まきや肥料散布にタケコプター利用を許可してもらいたいというものだ。農家が自分の農場に限ってタケコプターを使用すれば、落下物があっても自己責任であるし、そもそも下の農地に人がいるかどうかは目視確認も出来る。また、作物等により柔らかくなっている農地の約3~5メートル上空を飛行すれば、飛行者自身が事故等により落下しても軽症で済む。
実のところ、農地での種まきや肥料散布には、米国では飛行機を用いることが一般的である。また我が国でも、一部の農地では無人ヘリコプターが数十年前から導入されている。ただし、無人ヘリコプターでは複雑な地形に対応できないこと、目視確認が出来ないためにきめ細かい散布が出来ないこと、費用が高く安置場所がかさむことなどの問題点があった。
タケコプターの導入で、これら問題点が解決されることも大きいが、関係者によると、農協ではさらなる目論見があるようだ。地味な肉体労働の多い農業が嫌われることによる、農家の後継ぎ不足の問題が全国で生じているが、その解消につなげたいとの思惑だ。農家に限ってタケコプターが使用でき、その爽快感を味わえる特権が付与されるようになることが、若者を惹きつけ、農家の後継ぎ不足問題を解決していくことが期待されているとのことだ。
投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)
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