現代製品トレンド~人間の能力を落とさない・上げる~

 アルティメット電工の「視力の落ちないスマホ」(透過型でなく反射型のカラー液晶を用いたスマホ)が売れに売れたのは記憶に新しいが、この新しいスマホのブームを受けて、「人間の能力を落とさない」、あるいは「人間の能力を上げる」製品づくりに注目が集まっている。

 思えば多くの便利な製品は、それを使うようになるたびに人間の能力を劣化ないし退化させてきた。多くの人の視力低下を引き起こし、2017年に国会でまで問題とされたスマホを初めとして、エスカレーターが鉄道関係で多く導入されるようになって多数の人が脚力を弱らせた例や、補聴器というものが、使えば使うほどに聴力が低下してしまう例などなど、枚挙に暇がない。

 視力の落ちないスマホを開発したアルティメット電工(「究極の製品しか作らない」が社是)では現在、「エクササイズスイッチ」を開発中だ。スイッチの操作を大きく重くすることで筋力の衰えを防ぐものである。開発中の製品であるためここでは詳しくは書けないが、技術的に難しいものでもないという。また、アルティメット電工の兄弟会社であるアルティメットメガネでは、近くの物が遠くに見えるため、文書などを近距離で読んでいても視力が向上してしまう「近→遠メガネ」を開発している。

 アルティメットグループだけではない。自動車メーカーでは、パワーステアリングを重くできる「加重ステアリング」が、白電メーカーでは、可動アームを前後に動かしてエクササイズすることで消費電力を下げることができる洗濯機が、また、別のオーディオメーカーは、聞けば聞くほど聴力が上がる効果があるという「3Dツイーター」の開発を進めている。

 このように人間の能力を落とさない、あるいは上げることを目的にした製品は当面百花繚乱となることが確実であり、どのような製品が出てくるか楽しみな状況である。

 

 

投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)

※本記事は、対象となっている事柄について、無限に広がる未来の可能性の中のたった1つを描いているに過ぎません。 ですから、決して記事の内容を鵜呑みにしないでください。 そして、もし本記事とは異なる未来を想像したのなら、それを別の記事として書いていただけると幸いです。 このプロセスを通じて、私たちは未来についての視野を広げ、未来の可能性を切り開いていくことができるでしょう。

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