カーナビで家ドッキング車の駐車を支援

 21世紀のカーライフとして話題を呼んでいる、住居に接続するクルマ「家ドッキング車」が開発されて数年経つ。この車は便利で良いのだが、家に接続して駐車する際に、センチメートル単位の駐車技能が必要とされる点が難点であった。そこで9日、日産自動車は、画面と音声とで家ドッキング駐車を支援するカーナビを開発し販売を始めたと発表した。

 そもそも、家ドッキング車とは、数年前に開発された、自動車の後面が住居の掃き出し窓の開き口に接続できる仕様のものだ。玄関を介さずに家と車内の出入りがスムーズに出来るため、家ドッキング車は新たなライフスタイルをもたらした。ただし、家ドッキング車では、住居に接続して駐車する際に、ピンポイントの駐車技能が必要とされ、普及にはまだ時間がかかると考えられていた。一昨年はトヨタ自動車とトヨタホームが提携して、駐車場の地面に可動式の鉄板を敷いて、家ドッキングを支援するマンションが発売されて話題を呼んだ。しかしながらその方式ではコストがかかる点が不人気だった。

 今回、日産自動車が開発した、「家ドッキング車支援カーナビ」では、同社が以前から開発・販売してきたアラウンドビューモニターを用いている。アラウンドビューモニターとは、車を真上(空)から見ているかのような映像によって、周囲の状況を知ることで、駐車を容易に行うための支援技術である。

 「家ドッキング車支援カーナビ」でドッキング駐車機能スイッチを押したら、アラウンドビューモニターにより、車と家の掃き出し窓の開き口との関係が表示される。さらには、「あと5 cm左に寄ってください」など音声が案内をしてくれる。そのため、運転技術が未熟なドライバーでも2,3回の試行できちんと接続位置に駐車できるとのことだ。この「家ドッキング車支援カーナビ」は、通常のアラウンドビューモニターのカーナビに5千円の付加で付帯できる。安価であり、家ドッキング車が今後、普及していくことが期待される。

投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)

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