先ごろ大会が無事に成功して、脚光を浴びているタケコプターを、実生活に応用したいとの声が高まっている。
確かに、タケコプターで空を飛ぶことができるなら、爽快感を感じてストレス解消にもなるし、実用面でもドクターヘリの代わりになるなど、さまざまな応用が期待されている。ただ、問題は安全面だ。先ごろの大会でも海への墜落があったように、事故が起きた場合に地上では即死の可能性が心配される。
そこで、タケコプターを使用する際には、ヘリウムガスを充満させたジャケットの着用を義務化してはどうかという声が、日本化学学会から上がっている。ヘリウムガスは水素に次いで２番目に軽い元素で、無色・無味・無臭・無刺激性であり、重さは空気の約７分の１という軽さである。従来から、風船や飛行船その他に用いられている。
日本化学学会の試算では、地上50m以内の飛行であれば、万一、タケコプターが空中の事故や故障で壊れても、ヘリウムガスジャケットをしていれば即死を免れるという。さらには、地上からタケコプターを用いて浮上する際にも、ヘリウムガスジャケットの浮揚効果で効率よく浮上できるという。
投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)
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