3年前にスケルトンタイプの冷蔵庫〜Otomo〜がSHAAPから発売され話題になったが、今度はPanasoicより引き出しタイプのスケルトン冷蔵庫「なんでも最温でショウ」が発売になった。
これは中身が見えるというスケルトンの特性を生かし、18の様々な大きさの引き出しで出来ている新しいタイプの冷蔵庫。それぞれの引き出しには壁面、底、天上に冷温パネルが設置されていて、入れた食品をICで感知して、適温で冷やしてくれる。
開発責任者の吉水は「今までは冷凍室、冷蔵室、野菜室、チルド室などそれぞれ温度設定し、冷風で全体を冷やしていましたが、この冷蔵庫は温度による区分は必要なくなりました。それはこの冷温パネルのお陰です」と誇らしげに金属のパネルを記者に見せた。
吉水は続ける「このパネルの開発には5年の歳月をかけました。それは食品を痛めること無く冷やすのに苦労したためです」どうやら従来の冷温パネルとは違うらしい。その秘密を探ろうとしたが特許申請中ということで頑として口を割らなかった。ただ「このパネルのすごいのは野菜とアイスなど、本来同じ場所に入れられないものが同じ引き出しで冷やせることです」
記者は何故引き出し型にしたか聞いた「それはすばりエコのためです。この冷蔵庫は同量タイプのものより30%の節電を実現し、使い方によっては50%やそれ以上の節電も可能です」その理由として食品を入れていない場所は冷やさないからだ。
「食品を入れて-10℃になるのに3秒です。また瞬間冷凍の引き出しも用意してありますので、食品によりますがステーキ肉は58秒、ひき肉200gは44秒で-10℃になります」
またスケルトン冷蔵庫で不評だった見えすぎること。友達の来訪に布をかけて対応していた前タイプの不備を受け「スイッチ一つで壁に色がついて中が見えなくなります。また10種類の写真も用意していますので、冷蔵庫をフォトフレームにすることも可能です。USB経由でお好みの写真も取り入れることも出来ます」
モニターの主婦I.Nは「最初は引き出し式の冷蔵庫は使いにくいと思ったの。やっぱり扉式のに慣れているじゃない? でも使いはじめたら、どこへ入れても良いから入れる場所に悩まなくて済むし、そのうち朝食用とか用途別に引き出しを分けていれる工夫が出来て、今ではこっちの方が全然使いやすくなったわ」
これからの冷蔵庫は「引き出しが常識」になるやもしれない。(文化部 松本)
投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)
※本記事は、対象となっている事柄について、無限に広がる未来の可能性の中のたった1つを描いているに過ぎません。 ですから、決して記事の内容を鵜呑みにしないでください。 そして、もし本記事とは異なる未来を想像したのなら、それを別の記事として書いていただけると幸いです。 このプロセスを通じて、私たちは未来についての視野を広げ、未来の可能性を切り開いていくことができるでしょう。
表題を入れて再送信したら「政治」欄になっていました。正しくは親記事と同じく「科学・技術」欄です。お詫びして訂正します。
ネーミングから特許の視点、ユーザーの心の動きまでまとめられていて、あっぱれです。勉強になります。
友達の来訪のときの対策が面白いですね。
この記事からは、スケルトン住宅を連想しました。
晴れた気持ちの良い日に屋根だけスケルトン化するとか。
さてさて、文化部か・・・w
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