自動配達マンションで車椅子でも安心

 この春に落成した、コンビニの商品が自動配達されるマンションに住んでいる車椅子生活の者です。世の中、バリア・フリー化が進んでいますが、やはり車椅子生活では、まだまだ不便を感じています。特にコンビニエンス・ストアの中の通路は狭くて、とても車椅子では買い物が出来ない造りになっています。都会の狭小土地なので、しかたないとは思いますが、これまで、ちょっとした買い物を同居人に頼まないといけないことが多かったことは歯がゆく感じていました。

 今回、この自動配達マンションを選んだのも、そういう理由からでした。私と同じ理由から、車椅子生活の人が多数、このマンションに住んでいるようです。

よく人から「どうして商品が自動で玄関まで届くの?」と聞かれますが、うちのマンションは各階に4住居があり、マンション内中央を貫く小型のエレベーターから4方向に配達される仕組みです。目的の階に着いた後は、エレベーター内の4方向の壁が押し開いて、さらにすべり台を経て玄関内のボックスに自動配達されます。例えば、東側の住居に届ける場合には、東側の扉が開くと同時に、西側の壁が内側にせり出して、商品が東向けのすべり台に押し出されるという具合です。

 おでんのように、こけるとまずい商品は対象外ですが、日用品やスナック菓子など、ほとんどの物が配達可能です。報道されていたように、住居内のディスプレイのタッチパネルから、マンション1階のコンビニに買い物指令が届き、店員さんが商品を袋に詰めてエレベーター内に入れて、配達する住居番号を押すだけで、後は自動です。

 確かに、この夏のように暑いと、外に出たくないので、ものぐさな人にはこのマンションは合っているのでしょうが、車椅子生活の障害者には、もっと切実に必要なシステムだったということに気づきました。このようなマンションがますます増えて、真の意味でのバリア・フリーが実現される世の中になることを願います。

投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)

※本記事は、対象となっている事柄について、無限に広がる未来の可能性の中のたった1つを描いているに過ぎません。 ですから、決して記事の内容を鵜呑みにしないでください。 そして、もし本記事とは異なる未来を想像したのなら、それを別の記事として書いていただけると幸いです。 このプロセスを通じて、私たちは未来についての視野を広げ、未来の可能性を切り開いていくことができるでしょう。

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