ここ数年、鉄道の切符はIC化が進み、とうとう2カ月前には紙の切符の発行が廃止された。それに伴ってここ数年、我が国の国際空港では、ICカードの販売と講習が行われてきた。短期滞在の外国人にスムーズに鉄道を利用してもらうため、空港で5千円や1万円のICカードを発売し、帰国時には空港で使用金額との差額が返還される仕組みだ。
さて、実は空港だけではなく、意外な場所でもICカードが講習つきで発売されつつある。
東京・府中刑務所では、2年前から任意で、出所者にICカードの発売と講習を行ってきていた。拘留期間が十年以上の受刑者らの場合、そもそもICカードが何かすら知らないからだ。が、今回の紙の切符の廃止と新ICカード、KIPPUの発行に合わせて、出所者全員にKIPPUの発売と講習を行っているという。また、この動きは全国の刑務所にも広がっている。
出所者はただでさえ、娑婆の暮らしには不慣れになっているのに、出所してすぐに鉄道の駅で困惑し、他人の切符やICカードを盗むなど、再び犯罪を犯すこともあるという。こうした困惑や犯罪を防止するため、府中刑務所では出所時に、最低でも千円のICカードの購入を義務付けるようになった。出所者はICカードを購入して、練習用の改札機にかざして「ピッ」という音がするまで出所させてもらえないそうだ。
投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)
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