先日、一度も結婚しなかった75歳の男性の、ずっと独身でいたことに対する後悔の念を述べた投書を読んでペンを取りました。
実は私もずっと独身です。たまたま縁がなくてこういうことになったのですが、今でも私はそれを全く後悔していないです。
というのは、私にはいつも夢中になれるものがあったからです。それは、仏道の実践と、絵を描くこと。
いつも心静かに修業を行い、沢山の人の悩みを聞き、少しでも助けになればとお話をしてきました。それは人の人生の闇に光を当てるようなことであり、常に真剣勝負の日々でした。そして私には絵を描く楽しみもあった。私が書いていたのは、通常人が気づかないような、人間の美しさです。そういう美とは、私のような者に見出されなければ一瞬にして消え去っていくような儚いものです。そんな儚いものに、私は魅せられ、常に心を洗ってそれを観察し、捉えることに夢中だったのです。
夢中と言えば、まさに夢中。私は人生といううたかたの夢を、全力を尽くして味わってきたのです。
確かに今の私には、長年連れ添った配偶者のようなものは存在していません。それは他の人から見ればさみしい人生に見えるのかもしれません。
しかし、私にはそんなさみしさは微塵もない。私は自分の人生に全力で向き合い、与えられた全ての時間を十二分に生かしきった自負がある。世界は常に私に、語りかけてきたし、私も世界に働きかけ続けてきた。
こんな境地をどうやって今の若い人たちに説明すればいいのかわからないですが、私が一言言いたいのは、人の生き方にはいろいろな色模様があって良いのであって、皆が一様な生き方を目指すなんて窮屈な考え方はやめた方がいい、ということです。そんなことをしたら、必ず不幸になる人が出てくる。
大切なのは、いつも全力で生きること。これに尽きると思うのです。それができていなければ、結婚しようと、しまいと、大した違いはないのではないでしょうか?
投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)
※本記事は、対象となっている事柄について、無限に広がる未来の可能性の中のたった1つを描いているに過ぎません。 ですから、決して記事の内容を鵜呑みにしないでください。 そして、もし本記事とは異なる未来を想像したのなら、それを別の記事として書いていただけると幸いです。 このプロセスを通じて、私たちは未来についての視野を広げ、未来の可能性を切り開いていくことができるでしょう。
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