東京では膝で押し上げる「わかる」「わからない」ボタンを導入

 今春、文部科学省から全国の小学校の教室に、「わかる」「わからない」ボタンを導入することが呼びかけられた。どのくらいの数の児童が授業をわかっているか、ないしはわかっていないかを、リアルタイムで教師が画面上で見られるようにするためだ。

 これを受けて先月、大阪府では、足で踏む「わかる」「わからない」ボタンを導入することが決定した。手は板書や挙手に使うために必要で、また足でボタンを操作するほうがどちらのボタンを押しているかを教師に見られにくいためだ。それは良いが、足元にボタンがあると、掃除のときに邪魔になる問題が生じてきた。

 そこで東京都では、石原都知事の音頭取りで、膝で押し上げる「わかる」「わからない」ボタンを導入することが決まった。座ったときの左右の膝の直上に当たる位置の机の下面に、「わかる」ボタン、「わからない」ボタンを据え付けるという。左右のボタンの位置は、児童の体格などに合わせて微調整できる。なお、ボタンからの情報はコードレスで教壇のディスプレイに現れる。

 大阪とは異なり、左膝が「ストップ」に当たる「わからない」ボタン、右膝が「進め」に当たる「わかる」ボタンになるという。大阪とは異なり、東京では駅のエスカレーターでも左が止まれで右が進めだからだ。なお、膝でボタンがきちんと押されているかどうかは、押された際に小さくカチッという音がするので児童本人にはすぐに確認できる。また、場合によっては教壇のディスプレイを児童側にも向け、何人がボタンを押しているかを見せることで、引っ込み思案な児童でも積極的にボタンを押してもらうようにすることが推奨されている。

投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)

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