家族シミュレーターで、夢を体験

このごろ家族シミュレーターには、将来かなえたいと思っている夢をシミュレーション映像として描き、それを体験するために訪れる人が多くなっている。
それにより、夢が実現する可能性が格段に高くなるとクチコミで評判になり、訪れる人が増えたのだという。

今日は、パティシエになるため勉強中の23才の女性に、都内のシミュレーターで話を聞くことができた。

この女性には、市民の森のような身近な森の中に、幼い子を持つ親が気軽に子どもと来られるカフェを作りたいという夢があった。
そこである日、シミュレーターに向かって、カフェを開きたい場所の風景とお店の姿を話していった。するとおおまかな映像ができあがった。
その後、ペンや筆、スプレーを使って情景を描き込み、好きな色を塗ると、ほぼ思っていた通りの、カフェと周りの風景の映像になった。
女性は自分の年齢を30才に設定して3D映像の姿となり、この出来上がった映像の中で、パティシエとして料理やお菓子を出した。
そこでは、お母さんと子どもたちが何組も集まって、ゆっくりとお昼を食べたり、おしゃべりしたり、思い思いの過ごしかたをしていた。並んでかかっているハンモックで寝ている親子や、木登りしている子どももいた。

「 今日もう一度、細かい部分もシミュレーションしようと思いますが、お子さんのいる方に意見も聞いてみたいので、一緒に体験しませんか?」

ということで、記者は彼女の夢を一緒に描くことになった。

青く高い空を描いたり、楽しい形の雲を描いた。
記者自身が子どもの頃よく遊んだような森や木々の様子も描いていった。
また、2人で相談して、外にも切り株のようなテーブルや椅子を置くことにした。木登りやハンモックで遊ぶ子どもたちを見守りながら、親が食事をしたり、お茶を飲めるようになった。

その後、カフェの中では、記者はお客さんの一人として、ゆっくりと過ごした。
内装は、木が良いかどうか、色は何色がいいか?などの質問も受けて、例えば、木が良いと思うと話すと、映像はそのようになった。
食器も白い陶器と木のものとどちらが良いか、という問いに、木が良いと思うと答えると映像もそのようになり、重さや使い心地を比べられた。

色々と変えてみて、その都度体験できるので、シミュレーションは楽しい。

パティシエを目指すこの女性とは、来年の同じ日にまたここで会う約束をした。
一年後には、より夢に近づいた彼女が、また少し違った映像を描くかもしれない。

記者は、次回はシミュレーションで子どもに戻って、このカフェで楽しく過ごしてみようと思った。

投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)

※本記事は、対象となっている事柄について、無限に広がる未来の可能性の中のたった1つを描いているに過ぎません。 ですから、決して記事の内容を鵜呑みにしないでください。 そして、もし本記事とは異なる未来を想像したのなら、それを別の記事として書いていただけると幸いです。 このプロセスを通じて、私たちは未来についての視野を広げ、未来の可能性を切り開いていくことができるでしょう。

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