ホームの混雑緩和と車内整備業務で通学定期代が無料に

東京都のJRと私鉄、地下鉄各社は、高校生、大学生、専門学校生などの通学定期を利用する人の中から、ホームと車内の混雑緩和の業務を行うことができる人を募集し、その人たちの通学定期代を無料にすることを決定し、連休明けの5月8日からこれを開始した。

このアイデアは、東京都政策企画局に応募された「満員電車ゼロ案」のひとつで、グランプリにはならなかったものの、実現が容易だっため、エクストラ車両案に先駆けて開始されたのだという。

定期代の無料案は、鉄道会社にとっては給与を支払うのに比べて大幅に安く、また通学時間帯と重なるラッシュ時に重点的に仕事をしてもらえるというメリットがある。
学生にとっても、普段乗っている路線で通学のついでに仕事ができる、定期代の負担がなくなる、親切に乗客に声をかけているうちにコミュニケーション能力が上がるなどのメリットがある。

車内整備員は、以前未来新聞の記事で紹介されたもので、
通勤ラッシュ時に車両へ乗り込み、どの位置に立てば比較的楽なのか教えてくれたり、次の駅で降りる乗客をドア付近にあらかじめ誘導したりする仕事で、東京メトロの丸の内線荻窪駅-池袋駅間にて試験的に導入された。
この役割を、通学で電車に乗っている間に学生たちにやってもらおうというのだ。

ホームの混雑緩和については、
駅により事情が違うが、例えば中央の階段付近が混み合う場合、そこからホームの両端に向けて誘導するなどの業務を行う。
このほか、歩行が不安定な人や目の不自由な人に付き添うこと、ベビーカーを安全に誘導することなどの仕事がある。

学生達は、電車に乗る駅で専用の帽子と腕章を受け取り、身に着ける。このことが仕事の始まりの合図となる。
そして、降りる駅でこれらを返却することが片道の仕事の終わりの合図になる。
中には、駅員さんのようなこの帽子と腕章をつけて働きたいという理由で応募する鉄道ファンの学生もいるという。

採用には、各社とも面接を行っている。親切な対応ができ、ボランティア精神のある学生に応募してほしいとのことだ。

投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)

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