満員電車ゼロ案として、エクストラ車両案を採用

 東京都政策企画局は昨日、去る8月31日から公募を開始して11月30日に締め切った「満員電車ゼロ案」の選考を終え、東京都世田谷区の会社員、内森真一氏(49)からの「エクストラ車両案」をグランプリとして選び、賞金300万円を授与するとともに、この案の実現に向けて、JR東日本や私鉄・地下鉄各社と共同して施策すると発表した。

 エクストラ車両案とは、従来の列車の先頭と末尾に1両ずつ車両を増やすということだ。これにより、運転室および車掌室を含む先頭と末尾の車両はホームからはみ出ることになるが、2両分の造設により運搬人員が約2割前後増えることが期待される。

 エクストラ車両案は、一見、実現困難に見えるが、いくつかの解決策も同時に提出されている。まず、はみ出た2両では、乗客が乗り降りできないため、乗降口は閉鎖され、そこにシート椅子が並べられる。そのため、これら車両には多くの人が座ることが出来る。また、エクストラ車両とその隣の車両の間は、多くの乗客が行き来するために扉が狭く感じられるが、この扉の開口部を含めた接続部を従来の2倍の幅に広げることが検討されている。そもそもエクストラ車両に入り込むくらいの乗客は、長い区間を乗るつもりでいるため、接続部はさほど混雑はしないとも想定される。

 また、電車の運転手はホームからはみ出た位置に停車するため、目印が無いために正しく停車できない問題が懸念されるが、それは新たな目印を設置すること(地下鉄の場合は光盤など)で解決される。運転手や車掌の交代は、エクストラ車両の隣の車両を経てということになる。これらのデメリットを、運搬人員が増えるメリットが上回ると考えられている。

 グランプリに選ばれた内森真一氏は、「自分が毎日、通勤ラッシュを経験しているので、解決策として実現してほしい案を考えました。賞金の使い道ですか?車を買って、車通勤をしたいですね。」と語った。

投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)

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