コンピューターや人工知能の進歩はとどまることを知らない。将棋のプロが人工知能に負けることが当たり前になったのは20年も昔のことだ。文部科学省が、人工知能の進歩をかんがみて学習指導要領を改訂したのも10年も前のことだ。今日では、以前はコンピューターで代用が効かないとされてきた、士業や芸術の分野まで、人工知能が活躍するようになってきた。
それを象徴する現象が、今春、ソニーから発売された、人工知能で間取りを作成してくれるソフト、「間取り君」の人気だ。「間取り君」は、今後の建築士・設計士の仕事を奪うほどの勢いで上々の評判を得ている。例えば土地を入手した後に家を建てる際に、「間取り君」に間口や接道、建蔽率・容積率などを入力すると、一発でいくつかの間取りを作成してくれる。加えて、その中に住んでいるかのような、移動すると光景が変わる体感モードも体験させてくれる。
「間取り君」は様々な要求にも応えてくれて、例えば「収納を多く」、「2階リビングに天窓をつけて採光を良く」、「今は夫婦と子供2人だけど、いずれ子供が巣立ったらピアノ教室を開けるように」などなどの要望に応じて、いくつもの間取りを提示してくれる。また、「この部屋とこの部屋をつなげてぶち抜きにしたい」という要求に対して、「この壁は耐力壁なので外せません。でも、ツーバイフォーに仕様を変更したら可能です」などの建築士顔負けのアドバイスもしてくれる。
「間取り君」にはマンションモードもあり、マンションの割り当てられた住居スペースに対して、いくつかの設計変更を提案してくれる。電気の配線や排水の仕様、また間取り変更に応じた材料費の見積もりも計算してくれる。今後は「間取り君」を活かした、自由設計のマンションが登場することも期待されるほどだ。
投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)
※本記事は、対象となっている事柄について、無限に広がる未来の可能性の中のたった1つを描いているに過ぎません。 ですから、決して記事の内容を鵜呑みにしないでください。 そして、もし本記事とは異なる未来を想像したのなら、それを別の記事として書いていただけると幸いです。 このプロセスを通じて、私たちは未来についての視野を広げ、未来の可能性を切り開いていくことができるでしょう。
コメントの書き込みにはログインが必要です。