弊紙は、10月15日から10月18日にかけて、世界最高齢であり「世界最後のZ世代」としても知られる長野県松本市に住む120歳の女性(2010年12月28日生まれ)、長松志満子さんにオンラインでインタビューを行った。長松さんの体調に配慮し、インタビューは4日間に分けて行った。以下はその要旨である。
Q.Z世代という言葉を知ったのはいつごろか。
A.小学校4年生の夏なので、2020年。校長先生が1学期の終業式の時に話していたと思う。何だか格好いい名前だと思ったのを覚えている。
Q.社会生活を送っていく中でZ世代だということで何か先入観を持たれたりしたことはありますか。
A.年上の人には八方美人である、自分の意見をきちんと主張できないと思われていたかもしれない。
Q.Z世代には多様性に寛容、タイムパフォーマンス重視といった特徴があるとされましたが、自身にはどれほど当てはまるか。
A.多様性には寛容だと思うが、正直なところタイムパフォーマンスはあまり重視していない。それよりはむしろ費用対効果(コストパフォーマンス)が大事だと思っている。
Q.長松さんは長年の間大学教員を務め、様々な世代の若者と関わって来たと思うが、Z世代とそれより下の世代を比べた時に一番の特徴は何だと思うか。
A.創意工夫する力だと思う。Z世代はまだ子供の頃人工知能の性能に限りがあったため、自分で考える力が必要だった。それより下の世代、特にβ世代以降は生まれた時から人間にほぼ代替できるような性能の人工知能があったものだから、何でも人工知能に考えてもらう癖が付いてしまっていたように思う。
Q.最後に何かあれば。
A.私が死んだら、もう世界に一人もZ世代はいなくなる。しかし、Z世代は世界と日本の潮流を大きく変えた世代だと思う。そんな世代がいたということはどうか忘れないようにしてもらいたい。
※長松さんは取材後の10月25日、松本市内の病院で肺炎のため死去した。
投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)
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