商店街の本屋さんには、地域の子供達が毎日やってくるようになった。ベストセラーの「本屋に行く子は頭が良い」が増版され、更に広く読まれたことも後押しして、全国の本屋さんにもたくさんの子供が集まっているという。
そしてオープンから一年が経って、商店街の本屋さんに良く通う子供達は、学校の成績が上がっていることが分かった。
商店街の書店の店主は、以前東京で小学生向けの通信教育の会社に勤めていた。
お客様相談窓口や営業の仕事をしているうちに、通信教育をやっていても成績が上がらないという悩みを抱えている子供がいる一方、通信教育を使わなくても、たくさん本を読んでいて、学校の授業や教科書で十分に勉強が身についていく子供がいることを知った。
会社をやめて書店を経営し、本を読んだり買ったりする地域の人々と接するようになり、子供たちの両親からも多く話を聞くうちに、本屋さんに通ってたくさんの本を読む子は、学校の成績が上がっていることが分かったのだった。
店主は、
「勉強するには、好奇心と集中力と根気が大切だと思うんです。本をたくさん読み続けると、その3つとも身についていきます。あれを読みたいこれを読みたい、というのは好奇心からですし、文字を目で追っていても集中していないと理解出来ないですし、根気がないと一冊最後まで読みきれないですよね。」と話す。
「また、勉強に限らず何かをするのには、やる気が大事だと思いますが、書店を経営してお客さんから話を聞いていると、思っていたよりも漫画の力が大きいようなのです。
世界の一流のサッカー選手の中に、キャプテン翼のアニメを見て育った人が何人もいるのは有名な話ですが、夢中になって読んだ漫画の影響を大きく受けて人生を送っている人がたくさんいます。
浅田真央さんのような優れたフィギュアスケートの選手が日本にいると、スケートをする日本の子供達の実力が飛躍的に伸びるように、漫画の中に、あこがれて目標にする登場人物がいると、人はその分野で大きく力を発揮できるのではないかと思います。」
本屋さんを開業する若い経営者が増えて、本屋さんに通う子供も増えたことが影響して、今年の "小学生がなりたい職業ベスト10 "の 7位に本屋さんが入ったという。
今後はユニークな形態の本屋さんも増えていくとみられており、これからもしばらく目が離せなさそうだ。
投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)
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