「自然界には直線はない」ルイジ・コラーニ氏再評価へ

 読者の皆さんは、「ルイジ・コラーニ」というデザイナーを御存じだろうか?

 1970年代から1980年代初頭の未来派デザインを代表する工業デザイナーの一人であり、日本ではキャノンの一眼レフカメラ「T90」、ペリカン社のボールペンなどで有名である。「自然界には純粋は直線は存在しない」がモットーで、有機的直線を基調としたデザインを展開した。このコラーニ氏が、現在日本で急速に展開している「マインドフル・シティデザイン」すなわち、「都市設計の基本コンセプトに自然との融合・一体化を進めることが人の心を穏やかにし、その結果として争いごとの少ない社会や街づくりが可能となる」という考え方に影響を与えた人物であるとして再び日本で注目が集まってきているのだ。

今年92歳にして意気軒昂なコラーニ氏、今月15日に来日した際には、「自分のコンセプトが40年も経ってから日本で注目されるとは考えてもみなかった。確かに今はいろいろと世界は大変だから、曲線を活かして行って欲しい。それに今回のマインドフル・シティデザインでは曲線に加えて自然素材も沢山使うんだそうだね。それは大賛成。昔東京に来たことあるんだけど、それこそ直線ばっかりの冷たいメタリックシティって感じだった。自然だけが人間を癒してくれる。今毎日何をしてるかって?昔っからだけど、毎日ステレオ顕微鏡で様々なものを見て過ごしてるよ。」と語っていた。

 現在、キャノンのT90や、ペリカン社のボールペンなどがコレクターズアイテムとして注目されており、オークションでの値段も高騰している模様である。

投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)

※本記事は、対象となっている事柄について、無限に広がる未来の可能性の中のたった1つを描いているに過ぎません。 ですから、決して記事の内容を鵜呑みにしないでください。 そして、もし本記事とは異なる未来を想像したのなら、それを別の記事として書いていただけると幸いです。 このプロセスを通じて、私たちは未来についての視野を広げ、未来の可能性を切り開いていくことができるでしょう。

コメント

先日、国立新美術館の曲線的な建物と、すぐそばにある木々の美しさを感じながら、しばらく歩き回りました。
そう感じたのにも、意味があったのですね。
身のまわりにも、曲線と自然素材による空間が増えていったら、子供も大人ものびのびと暮らせそうです。

こでまり (日付:

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