東京オリンピックが終わり、都内では新たな都市計画がスタート。闘わない街づくりだ。これまでの首都圏の都市設計は機能性が重要視されてきた。通勤・通学の利便性を始め、ショッピングやエンターテイメントへのアクセスの良さなど、生産性の高さが価格とステータスを決める重要な要素となってきた。
近年、テロとの戦いや国際摩擦、ビジネスにおける様々な軋轢、そして受験戦争など「戦うこと」や「競うこと」を助長しているのが、都市の外観や機能にあることが判明。また、近年のマインドフルネス・ブームの裏にはその反動があることがわかってきた。
慶應義塾大学や京都大学をはじめとする大学が人間中心的な都市設計を突き詰めた結果、都市設計の基本コンセプトに自然との融合・一体化を進めることが人の心を穏やかにし、その結果として争いごとの少ない社会や街づくりが可能となることがわかってきた。今回の都市設計はマインドフルシティ・デザインと呼ばれ、このような考え方を具体化しようとするものだ。現在は都市インフラのデザインに続き、家庭やオフィスに置かれる家具等のデザインにもこのコンセプトを応用したものへの着手が始まっている。
ことの発端は、学校の中でハイパーテンションとなることが多いある自閉症児への対応から始まった。彼の脳波を分析したところ、自然の中ではアルファ波が出ることにより精神が安定化することがわかり、その状況を模した環境を教室内に設営したところ、精神安定のみならず、集中力や学力の向上が見られるという結果が確認された。
今回のマインドフルシティ構想は、このような人間の脳の仕組みに関する原理を人間社会に広く応用し、穏やかで癒し感覚の溢れる街づくりを目指すものである。従来の街づくりでは常識的であった直線的な建造物や交通インフラは、順次廃止される。人工的なスタイルは否定され、自然界に存在する曲線的な造形や色彩のみが使われる予定。場所は、世田谷区の多摩川沿いから始まる。既に注文が殺到しており、新たなバブルの発生が懸念されている。
投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)
※本記事は、対象となっている事柄について、無限に広がる未来の可能性の中のたった1つを描いているに過ぎません。 ですから、決して記事の内容を鵜呑みにしないでください。 そして、もし本記事とは異なる未来を想像したのなら、それを別の記事として書いていただけると幸いです。 このプロセスを通じて、私たちは未来についての視野を広げ、未来の可能性を切り開いていくことができるでしょう。
都内に、このような素敵な場所ができたら、週末に出かけて歩いてみたいです。
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