危険性の高いホームで学生整備員が活躍

ホームと車両の混雑を緩和するために学生整備員が働くようになり、都内のあちらこちらで、帽子と腕章を身に付けた学生達を見かけるようになった。
学生達はマナーや介助動作の講習を受けており、ハキハキして、かつ丁寧で優しいと評判になっている。

そこで今日はJR飯田橋駅に取材に来てみた。

こうして改めて見るとホームが曲がっている、と思いながらホームを見渡していると、電車が入って来た。
初めて降りるときは、びっくりする位電車とホームの間に大きな隙間のあるJR飯田橋駅だが、ここには学生整備員も数多く働いていて、高齢者や体が不自由な人の見守りや介助を行なっている。電車に乗る時、降りる時に特にしっかりと目を配っているようだ。

また、介助が必要な人が、乗る予定の電車が決まっている場合は、事前に申し込みをすると安全に乗車できるよう学生が付き添ってくれるそうだ。
目が不自由な場合は特にホームと電車のこの隙間の大きさは危険なので、この事前申し込みはとても喜ばれているという。

降りる時も事前に、例えば何時何分着の電車のどのドアから降りると伝えておくと、降りる際の介助をしてもらえる。
もちろん学生が乗車駅で一緒に車内に乗り込んで、降りる時にも介助や見守りをする場合もある。

もともとは、ラッシュ時の混雑緩和の為に導入された学生整備員だが、ラッシュ時以外にも無料定期券を使ってこのような介助のお手伝いを進んで行う学生は多い。

ある学生は、
「震災の時などボランティアに行きたいな、と思うのですが、交通費などの負担が大きくて今まで実現しませんでした。
でも、この仕事なら通学の往復以外にも、自分の通学経路の途中の駅で介助や見守りのお手伝いをできるので、無理なく参加しています。」と話している。

一方で、一般の乗客も学生整備員の動きを見慣れるようになり、今までよりも介助や見守りの声をかけやすくなっているという。
それまでは、どのように声をかけたら良いかとためらっていた人達も、学生達と同じように「何かお手伝いすることはありますか?」と話しかけるようになってきた。
介助の仕方も、学生の動きをまねて行えば正しい動作なので、安心できるという。
そしてこのことが、東京都を超えて、学生の少ない路線や駅に波及していくことが今後は期待されている。

JR飯田橋駅は、2020年までにはホームが移設される予定となっている。
現状の曲線部分からホームを西側の直線部分に200m移す計画が進んでおり、これが実現すれば、ホームと電車の間の最大の隙間は、いままでの33cmから15cm程度に減少する見通しだ。

投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)

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