政府が養成したがん探知犬が、自治体のがんの集団検診会場に出勤して活躍している。
集団検診には、肺がん、胃がん、大腸がん、子宮がん、乳がん検診があるが、誰が、どのがんの検診を受けに来ても、最後にがん探知犬のいる部屋に1人ずつ入るようになっている。
探知犬検診を希望しない人は、あらかじめ書面を提出してあるので、別の出口から出て帰る。
また、がん検診を個別の医療機関で行った人も、がん検診を受けていない人も、この探知犬検診だけを受けることができる。
がん探知犬は早期がんでも高い精度で30種類以上のがんの匂いを嗅ぎ分けるので、自治体のがん検診をすべて受けた人でも、探知犬検診を受ける意義がある。
がん探知犬が、がんの疑いと判断した場合、検診票にその結果が記入され、その場で精密検査依頼票に、精密検査を受けたい病院の名前が書きこまれる。それを紹介状としてその病院に 持って行き、精密検査を受けるという仕組みだ。
これにより、すみやかにがんの診断が行われ、早期治療に結びつくことが期待される。一方で、重い症状が出てから診断され、大がかりな治療を必要とする人を減らすことができ、医療費も削減できる可能性が高い。
また、近年、わずかな血液で早期のがんを発見する技術も出てきている(13種類のがんを特有のマイクロRNAの有無をみることで特定する技術)が、これと組み合わせることで、さらに高い精度の一次検診ができる可能性がある。これはがんを疑う場合はもちろんだが、逆も言える。
例えばある人について、がん探知犬もがんを疑わず、早期がんを発見する血液検査もがんを疑わなかった場合は、ほぼ100%がんでないと言えるとする。すると、この人が 何かの症状があって病院に行ったときも、がんを心配して過剰な検査をしなくてよいので、本人の検査の負担も減り、医療費も削減できるだろう。
もし、探知犬と血液検査が共にがんでないと判定したときの、それが正しい確率が例えば80%だとしても、高齢のため、もうがん検診は受けないと考えている人には、一定の判断材料になるかもしれない。
がんの確率が2割なら、このまま何もしないことにしようとか、がんの可能性がうんと高いなら調べてみよう、というように。
国も、このふたつの方法を組み合わせることで、どの程度、がんでないと言えるのかを今後検証する予定だという。
殺処分されずに、生きて元気に働く犬たちが、いつまでも活躍し続けて欲しいと思う。
投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)
※本記事は、対象となっている事柄について、無限に広がる未来の可能性の中のたった1つを描いているに過ぎません。 ですから、決して記事の内容を鵜呑みにしないでください。 そして、もし本記事とは異なる未来を想像したのなら、それを別の記事として書いていただけると幸いです。 このプロセスを通じて、私たちは未来についての視野を広げ、未来の可能性を切り開いていくことができるでしょう。
親記事が素晴らしいと思ったのと、がん探知犬の研究と養成も続いて欲しいという思いで書きました。
ありがとうございます!ずいぶん前に書いた記事ですがやはり子記事が付くと嬉しいですね!
「思い」、しっかりと伝わりました。
伝わって良かったです!
がん探知犬のことは前から期待して、心の中で応援していたのですが、最近ごく少量の血液から多くのがんが早期に見つけられるようになりそうだと聞いて、それも早く実現して欲しいと思う反面、がん探知犬はどうなっていくのだろうと少し心配になりました。
どんな検査も人為的ミスも含めて100%正確ではないので、組み合わせて、かつ、がんでないことを言えれば、血液検査と同時にがん探知犬の判定も行われ続けるので、良いだろうなと思ったのです。
今朝NHKニュースで、
『山形県金山町で住民のがん検診に
がん探知犬の検診を試験的に導入』
という内容を特集していました。
実現していくと良いです!
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