投書:思い出は一緒にいなくても共有できる(30歳・男性・会社員・東京)

 先日、「思い出を埋め込める」という触れ込みの、「トータル・リメモリー」を表参道のアルティメットショップで体験してきました。

 私はいろいろと複雑な事情があって10代から人嫌いになり、それ以来ずっと人との付き合いを避けて生きてきました。人間というものが全く信用ならない生き物だという強い印象を持ってしまったのです。

 でもそんな私もご縁に恵まれて結婚することができ、今年に入って息子を授かることができました。人に対するそういう思いを抱き続ければきっと息子にもそれが移ってしまい、私のような寂しい人生になってしまうと思ったため、トータル・リメモリーを体験することにしたのです。

 そういうわけですから、私が選んだのは、人との温かい触れ合いの思い出です。

 ネタバレになるかもしれないので中身については申し上げませんが、人の心の温かさを数多く知り、思い出すだけで涙が出てくるような記憶を沢山インプットすることができました。

 体験する前は正直な話、「他人の記憶なんて入れても意味がない。」という風に若干思っていた節はあったのですが、体験したあとはそれは払拭されました。

 むしろ、良い記憶というのはどんどん共有していくべきだと今は思うのです。なぜ素晴らしい思い出を自分のモノだけにするのか。などと、今までとは180度違う考え方になりました。人間って、ひとりひとりバラバラに見えるけど、根っこのところでは繋がっているものなのですね。

 こんな私でも、こんな素敵な記憶を手に入れたのですから、きっと素晴らしい時間を息子に味あわせてやることができるのではないかと今からワクワクしています。

 もう忌まわしい記憶のフラッシュバックも起きなくなりました。記憶は記憶。データに過ぎません。データに人生を振り回されるのはもう終わりにします。

 アルティメットショップの回し者ではありませんが、あれはなかなか良いです。

 

投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)

※本記事は、対象となっている事柄について、無限に広がる未来の可能性の中のたった1つを描いているに過ぎません。 ですから、決して記事の内容を鵜呑みにしないでください。 そして、もし本記事とは異なる未来を想像したのなら、それを別の記事として書いていただけると幸いです。 このプロセスを通じて、私たちは未来についての視野を広げ、未来の可能性を切り開いていくことができるでしょう。

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