昨夏、従来の予定より3年オーバーして、リニア中央新幹線が開通した。またそれと同時に、リニア山梨駅に隣接する山梨国際空港がオープンした。同空港は、東アジアでのハブ空港を目指すとの従来の方針通り、様々な国際線の中継点となっている。
さて、開業後の1年で、同空港を訪れる外国人が多数いる。その中には、トランジットで同空港で数時間を過ごす人も多い。そうした乗客に人気なのが「温泉・芸者ツアー」だ。空港にも多数、「Onsen & Geisha」という看板やポスターが見受けられる。
武田信玄の湯治でも有名なように、山梨県には多数の温泉があり、温泉芸者がいる。石和温泉観光協会の長峰氏は言う「外国人に人気のツアーを多数とりそろえています。標準的なコースは、午後１時ないしは２時に空港にてバスでピックアップして、約３０分で石和温泉着。その後、１時間ほど温泉に入っていただいて、さらに２時間ほどの芸者つき宴会。ピックアップの４時間後に空港に御戻りいただきます。合計２万円とリーズナブルなのが人気です。さらにはもっと長時間の、川下りや日本舞踊観賞など様々なオプションもあります。」
こうしたツアーは、外国のエグゼクティブなどに短時間で日本の文化の要衝を体験してもらう意味で、粋な国際交流ともいえる。芸者さんたちも、夜に本物の宴会が始まるまでの効率よい稼ぎになる点で、比較的安いツアーが可能だそうだ。山梨国際空港での富士山の眺めやリニア中央新幹線の見学と併せて「フジヤマ・ゲイシャ・シンカンセン」がトランジットの間に体験できるとなれば、山梨の国際観光都市への道も開けるのだろう。
投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)
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