2次元のエレベーターガールが登場

 デパートからエレベーターガールが消えて久しい。10年前には池袋の北武デパートでロボットのエレベーターガールが現れたこともあったが、スペースをとることと後述するハラスメント問題もあり、消えてしまった。さて、お中元の時期を控えて商戦が活発化するなか、渋谷の南武デパートでは、2次元のエレベーターガールがお目見えして話題を呼んでいる。

 これまでのエレベーターでは、扉を開けると正面が鏡であることが多かった。が、今回、全面改装した南武デパートでは、エレベーター内の正面が等身大のディスプレイになっており、制服を着た若い女性のキャラクターモデルが現れている。このモデル、客がエレベーターに入ると「いらっしゃいませ」とお辞儀して、例えば「メンズ・ウェア売場へお願い」と言うと、「メンズ・ウェア売場ですね。かしこまりました。5階に止まります。」とディスプレイ内でボタンを押す動作で指定してくれる。なお、エレベーター内には左右の壁面に鏡がついている。

 なるほど、アニメーションのエレベーターガールなら場所もとらないし、コストも安いだろう。それでも、エレベーターガールが存在することで、客は浮き浮きした気分になり、「おもてなし」をされた高揚感から購買欲も進みそうだ。客の中でも、昭和世代の老人には懐かしさが沸くようで、同伴している孫に「おじいちゃんの若い頃は、デパートにはエレベーターガールが居るのが当たり前でね・・・」などと話しかける姿も見られた。

 南武デパートの担当者は「アニメーションで数人のキャラクターを使い分けています。デパートに来るついでに、季節に応じたコスプレも楽しんでください。」と言う。数年前に池袋の北武デパートであったように、ロボットのエレベーターガールにファンがついたりすることもあるかもわからない。当時、人工知能を付帯したエレベーターガールロボットから訴えられたセクハラ行為への苦情も心配されなくもないが、2次元なのでセクハラをされる心配もなさそうだ。

投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)

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