教師の代理で叱ってくれる道路

 東京は杉並区にある「話を聞いてくれる道路」の先に「教師の代理で叱ってくれる道路」が出現した。つい体罰に頼りがちな指導力に欠ける教師は昔からどんな学校にもいるが、そういった教師の補助的な役割が期待されている。

 試行期間中、都内高校で野球部顧問をつとめる教師が、だらだらとした動きでやる気の見られない生徒を連れてきて歩かせたところ、彼らはこの道路を一往復しただけで学校まで走って帰り真剣に練習し始めたという。

 この道路の使い方はこうなっている。まず教師が「こういうことなので、叱りたいが口では分かりそうにないので体罰を与えたい」と道路に話しながら一往復する。その後生徒を歩かせるとこの道路は生徒にしか聞こえない周波数を利用してなにごとかを語り掛け、さらに足元を揺らすという。実際には揺れておらず、揺れたような体感を与えるだけなのだが体験した生徒は「自分の思うように歩けなくなるのがとても恐ろしかった」「こんな思いをするくらいなら練習したほうがいいと思った」「叩かれるよりキタ」と口々に話していることから、相当恐ろしい揺れのようである。

 周波数も揺れも今のところ20代前半までの若者にしか対応していないが、この道路開発を担当した日本ロード開発株式会社は「年代別にどういう怒られ方、体罰が効果的なのかを見極め、さらに開発を進めていく予定。諭しと体罰のグッドバランスこそよい社会への第一歩だ」と語っている。

投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)

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