福岡県北九州市在住の106歳の女性が小学校入学から100年を経てもなお小学校を卒業できていないことが関係者への取材により分かった。女性は2027年3月13日生まれで2033年4月に市内の公立小学校に入学したが、同年に入学した児童から小中学校の成績による進級中止制度が全国で本格的に導入され、1年間の成績が基準を満たさなければ進級できないこととなった。この女性は国語は得意だったが算数が大の苦手で、クラスでただ一人翌年に進級できなかった。女性はその後、塾に通い通信教育も利用するなどして苦手の克服に努め、15歳になった2042年にようやく2年生に進級した。女性は2年生でも掛け算九九などでつまづきなかなか成績の基準を満たせず、3年生に進級したのは47歳の時だった。この間27歳の時に結婚し、32歳で長女を出産、その長女は母親が44歳の時に小学校を卒業し中学校に進学した。3年生でも簡単には進級できず、61歳でようやく4年生になった。(長女はこの間に大学院を修了し就職している)この頃には老化による体力の低下に伴い体育の成績が基準を満たせなくなるという別の問題が発生。体育系のクラブ活動に所属し、50歳以上年下の子供たちと一緒に運動し、自宅でも筋力トレーニングを行うなど基礎体力の向上に努めた。算数の方はなお苦手だったが、辛うじて88歳の時に5年生に進級。この時点で女性には孫が2人いた。しかし、5年生になってから年齢には勝てず、女性は休みがちになった。2127年、女性は小学5年生のまま100歳となった。100歳の誕生日パーティーは90歳近く年下の同級生たちが企画してくれたとのことだ。そこで激励を受けて女性は更に努力を積み重ね去年、105歳でついに6年生に進級した。女性は昨年度の成績は基準を満たさなかったものの、今年度で卒業することに意欲を示しており、自宅での遠隔授業も併用しつつ90歳以上年下の同級生たちと学業に励んでいるという。「生きているうちに中学校の授業を受けてみたい」と女性は弊紙の取材に対して答えた。尤も女性は既に高齢であり、この女性の他にも20歳以上の小学生が全国に60人ほど(うち10名前後が70歳以上)いると推計されている。今年で100周年を迎える小中学校の進級中止制度は大きな曲がり角を迎えているのかもしれない。
投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)
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