スウェーデンのカロリンスカ大学の研究チームは28日、幸福感が強く積極的な性格の人の腸内細菌と、不安感が強く消極的な人の腸内細菌を調査した結果、前者に多い腸内細菌と、後者に多い腸内細菌を特定したと発表した。
この調査は、5000人の被験者を対象に行われたもので、同研究チームではその中で特に幸福感と積極性を持つ500人と、特に不安感と消極性を持つ500人とを比較することで行われた。
同研究チームは、幸福感と積極性を持つグループから抽出された腸内細菌グループの80%に共通する種類の腸内細菌、及び不安感と消極性を持つグループから抽出された腸内細菌グループの75%に共通する種類の腸内細菌を特定した。
この実験は、2011年に相次いで発表された脳と腸内細菌の関連性を示す、マウスでの研究結果を踏まえて行われた。
http://blog.livedoor.jp/xcrex/archives/65564397.html
http://blog.livedoor.jp/xcrex/archives/65492462.html
http://blog.livedoor.jp/xcrex/archives/65539782.html
腸内細菌は、食物を腸内で消化するプロセスにおいて代謝生産物を出すが、その代謝生産物が我々の体にどのような影響を及ぼすかについて現在世界中で研究が進められている。
腸内細菌が脳に及ぼす影響の中には海馬の遺伝子発現もあり、これまで遺伝と教育の影響だと考えられてきた、親と子で知能の近接性に、母子間での腸内細菌の委譲も関わっている可能性があると一部の専門家は考えている。
また、欝などの精神性疾患が、腸内細菌を健康な精神の人間のそれに入れ替えることによって改善できる可能性が見えてきており、脳単独の問題と捉えられてきたこれらの疾患に新たな光明が見えてきたと言って良いだろう。 (未来新聞)(写真の女性と記事とは関係ありません。)
投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)
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