1996年から2010年までに生まれた世代、すなわち概ね現在の90代はZ世代と呼ばれる世代である。この呼称は、彼らがまだ10代から20代の若者だった2010年代末に考案され、普及した。彼らは生まれた時からインターネットが普及している真のデジタルネイティブ世代であり、幼少時からSNSなどで友達と連絡を取り合うのが普通であった。また、この世代の中には、中高生時代にCOVID-19の影響を大きく受けた人が多くいたが、Z世代は柔軟な発想でこれを乗り越えていった。Z世代は多様性に寛容であり、またタイムパフォーマンス（タイパ）=時間対効果を重視する世代であると言われる。Z世代が管理職を務めるようになった2040年代以降、それまで多かった無駄な会議や残業が激減し、業務の能率が劇的に向上したのを覚えている人もいるだろう。2050年代に入るとZ世代の首脳が世界各国で登場し、「タイパ政治」と呼ばれる超スピードの政治を行い話題となった。「政治はなかなか物が決まらない」という固定観念を払拭した出来事であると言えるだろう。
Z世代は2080年代までにほとんどが現役を引退した。昨今はこの世代の訃報が流れることが多くなったが、Z世代は明らかに日本の政治と経済を大きく変えた世代であると言えるだろう。ところで、Z世代と言う名前はX世代、Y世代に続く世代と言う名前で命名された。Z世代の次はα（アルファ）世代で、2011年から2025年生まれ。その次がβ（ベータ）世代の2026年から2040年までで、この次のγ（ガンマ）世代、2041年から2055年生まれの人と合わせて、現在の社会の中核を担っている。2056年から2070年生まれがδ（デルタ）世代。現在の若者文化の中心を担っているのは2071年から2085年生まれのε（イプシロン）世代だが、そろそろその次、2086年から2100年生まれのζ（ゼータ）世代にも注目しておきたい。
投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)
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