国土交通省は１２日、電信柱に自動車や自転車などが衝突した場合の被害を減らすため、現在ある全ての電信柱に衝撃吸収材を巻き、衝突安全仕様に変更していく計画であることを発表した。
これまで、自動車などがコンクリート製の電信柱に衝突した場合には、電信柱が車両に食い込むことで致命的な損害が生じることが多かった。また、自転車でよそ見をしているときにぶつかった場合もかなり痛い思いをすることが多かった。
衝撃吸収材は、ある民間企業が開発したもので、ぶつかった場合の衝撃を１０分の１にまで低減することができる上、非常に低コストでの導入が可能だという。
同省では、早速来年の予算に今回の電信柱安全仕様化工事費用を計上し、来年度以降１０年程度かけて順次電信柱の衝突安全仕様化を進めていく計画である。
交通評論家のロジャー田中氏は、「これまでは自動車側の衝突安全性ばかり注目されていたが、ぶつかった場合にまるで凶器のような被害をもたらす電信柱がこれまでコンクリート丸出しだったのは盲点だった。今回のような柔らかい電信柱なら、悲惨な事故をかなり減らすことができるのではないか？」と話している。
投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)
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