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新刊:「陰陽マネジメント」(安倍照明)

 陰陽道の系譜を継ぐ、現代の陰陽師が、企業のマネジメントに陰陽道を応用する方法について著したのが本書である。

 陰陽道とは、古代の中国で生まれた自然哲学思想、陰陽五行説を起源として日本で独自の発展を遂げた自然科学と呪術の体系である。「おんようどう」、「いんようどう」とも読む。陰陽道に携わる者を陰陽師という。

 陰陽道に基づくマネジメントとは、従業員の異動の時期や、新たな事業に乗り出す時期、新しい工場や事務所の設置場所などを陰陽五行の考え方にのっとって決めることなどを中軸にした考え方である。

 分かりやすいところでは、暗い陰性の性格の従業員に対してはできるだけ褒めるなど明るい陽性の方向へ誘導する一方で、明るすぎる、陽性が強い従業員に対しては、陰性の人たちの気持ちを理解したり、過剰な言動や行動を少しは自粛するような方向に誘導することなどについて書かれている。

 陰陽道は現代では迷信として扱われており、本書の中にもその意味を理解しがたい部分が若干見受けられるが、中には現代においても堂々と通用するような卓見が含まれている。
 
 通常のマネジメント論に飽き足らない人にはお勧めの一冊である。☆☆

投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)

※本記事は、対象となっている事柄について、無限に広がる未来の可能性の中のたった1つを描いているに過ぎません。 ですから、決して記事の内容を鵜呑みにしないでください。 そして、もし本記事とは異なる未来を想像したのなら、それを別の記事として書いていただけると幸いです。 このプロセスを通じて、私たちは未来についての視野を広げ、未来の可能性を切り開いていくことができるでしょう。

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