(英語版より許可を得て翻訳しました。Janice Isaac氏の記事です。原題は” The Remarkable Dodo”です。年代を原文から2年遅らせました。)
カリフォルニア州サンディエゴ発 --- ユニバーサル・ゲノム・プロジェクト(UGP:世界遺伝子事業団)は昨日、残されたDNAからの初の脊椎動物の作製、そして絶滅種の初の復活を成し遂げたと発表した。UGPが作製したのは、学名 Raphus cucullatus(ラフス・ククラトゥス)、一般にはドードー(鳥)として知られるハト目ドードー科の赤ちゃんだ。このひな鳥は今、サンディエゴのUGP施設内の、特別にしつらえられた生育装置内に保護されている。
このメスのひな鳥は、オックスフォード自然博物館が保管するドードーの羽毛中の遺伝子産物から創出され、2017年1月24日に人工卵から孵化し、すぐさま関係科学者チームから「希望」(訳注:原名はHope)と名付けられた。チームリーダーのルパート・ジエームソン博士は言う「このひな鳥は、人類の誤りを我々が元に戻すことができるという『希望』をもたらした。」
2013年の1月1日に、世界中の大学、研究機関の共同によりUGPが設立されたときから、絶滅した脊椎動物を残されたDNAから創出することは最初の目標だった。UGPは遺伝子操作手法を発展させるために、既に多数の昆虫、鳥、魚などを創出してきたが、これらのどれも絶滅種では無かった。「それらは、我々の手法による産物を、現存している種のサンプルと比較するために必要だった」とジェームソン博士は言う、「ひとたびこの手法に自信を持ったら、我々はすぐさまドードーに着手した。他の何物でもない、ドードーでなくてはならなかったのだ」。
ドードーはかつて、インド洋のモーリシャス諸島でのみ生息が確認されたが、その発見から約百年後の17世紀中葉から後半にかけて、絶滅してしまった。探検者らがモーリシャス諸島に入植すると同時に、イヌ、ブタ、ネズミなど他の様々な外来種も同諸島に上陸した。森の生態系は破壊され、ドードーは巣を地上に作るために外来の捕食者に雛や卵を捕食された。それ以来ドードーは、脆い生態系の人類による破壊の犠牲の象徴となった。
ジエームソン博士は高らかに宣言した。「これは科学と人類にとっての新しい時代の幕開けになる」
投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)
※本記事は、対象となっている事柄について、無限に広がる未来の可能性の中のたった1つを描いているに過ぎません。 ですから、決して記事の内容を鵜呑みにしないでください。 そして、もし本記事とは異なる未来を想像したのなら、それを別の記事として書いていただけると幸いです。 このプロセスを通じて、私たちは未来についての視野を広げ、未来の可能性を切り開いていくことができるでしょう。
dodoについての写真を見つけました。
http://www.cryptomundo.com/cryptozoo-news/dodo-liverpool/
ドードーについてのWiki
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BC
コメントの書き込みにはログインが必要です。