私は高校で国語を教えているのですがこの前、ある生徒が、人のことを時々「ずる賢い」と言うので注意したら、びっくりした顔で「え?褒めてるのに何で?」と反論されました。
この生徒によると、今、「ずる賢い」は「頭の回転が早くて、人を騙してでも生き残ることができるタフさを持っている」という意味になっており、もともとの悪い意味合いは全くないように使われているということなのです。
これについては本当に驚きました。
いくら世の中が過酷な状況で生き抜いていくだけで大変な時代とは言えど、このように「ずる賢い」人間が礼賛される風潮というのは問題だと思います。
私はこの生徒に、「でもね、ずるがしこい人は最後はきっとろくな死に方をしないわよ。あなたはそんなに人にならないで。」と言いました。
でも彼は、「いや、今はずるかしこくならなければすぐに死んじゃうから人生最後までいけないよ。」と反論したのでした。これにはさすがの私も反論できず、言葉の意味の変遷とはこのようにして起こっていくのか・・・とショックを隠すことができませんでした。
投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)
※本記事は、対象となっている事柄について、無限に広がる未来の可能性の中のたった1つを描いているに過ぎません。 ですから、決して記事の内容を鵜呑みにしないでください。 そして、もし本記事とは異なる未来を想像したのなら、それを別の記事として書いていただけると幸いです。 このプロセスを通じて、私たちは未来についての視野を広げ、未来の可能性を切り開いていくことができるでしょう。
スポーツの世界では昔から「ずる賢い」は誉め言葉ですよね。
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