このところ、都会の街路で「トイレあります」という看板を目にすることがある。街中で突然、もよおした時など、トイレを探すのに苦心したことのある人は多いだろう。デパートやパチンコ屋に入ったりしても、トイレは入り口から遠いところに設置されていることが多く、短時間でトイレが見つからなかったりするものだ。が、「トイレあります」看板のおかげで、楽々、トイレを借りることができるようになった。
仕掛け人は、ジパングレンタカー(株)だ。レンタカー屋のトイレを一般に無料で開放している。トイレを借りたからといって、レンタカーまで借りないといけないことはない。ただ借りて去っていくだけでよい。同社では、従来の営業形態ではなかなか店に客が入ってくれないため、少しでも客寄せになることを見込んだとのことだ。
実際のところ、やはりトイレを借りてしまったら、貸しが生じたという心理的要因が加わるのだろうか、多くの人が後日、本当にレンタカーを借りに来るという。あるいは、トイレを借りる際にレンタカーの実物や値段を実際に目にすることになり、マイカーがある人でも、ちょっと別の車を借りてみたくなる欲求が生じるのかもわからない。同社では「トイレあります」看板設置後、売り上げが倍増したとのことだ。
もとより海沿いの観光地などでは、トイレを客に無料で開放しているコンビニが多い。トイレを借りるついでに買い物をするのが自然な流れだ。それが都会でも実現されていることになり、客にとっても店側にとってもウィン・ウィンの関係が生じたともいえる。今回の「トイレあります」の試みが、他のレンタカー屋や他の業種の店などにも広まることが期待される。
投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)
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