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ガーデニング型デイサービスが人気

リハビリやレクリエーション活動の一環として、お花畑や庭園の管理、運営を行うデイサービスが、この1、2年増えてきている。

従来型のデイサービスでは、リハビリテーションとしてはマシントレーニングや体操を、レクリエーションとしてはビーチボールバレーや塗り絵、手芸などを行うところが多かった。また、脳トレ系のメニューが年々充実してきている施設もある。

しかし、特に定年退職後の男性を中心に、集団で同じことをする施設には通いたくないと思う人も多かった。

そういったニーズを取り込んで近年急速に増えてきたのがガーデニング型デイサービスだ。

園芸療法、特に農作業をデイサービスに取り入れる試みは、20年ほど前からみられており、独立してそれを行う施設のほかに、ノウハウを持つ会社に運営を外注する施設も出てきていた。
一方で、デイサービスの施設の敷地内にガーデニングを行うスペースを作るのは、都市部の施設には難しいという課題もあった。

そこで、自治体が観光資源としてお花畑やローズガーデン、イングリッシュガーデン、日本庭園などを作り、この管理、運営を複数のデイサービスが共同で受け持つという形態が生まれた。

お花畑といえば、例えば、国営ひたち海浜公園は一面をブルーに染めるネモフィラの丘で有名だ。この空と海と花による一面の青い風景はSNS上で有名になり、外国からも多くの人が訪れるようになった。
このような花の丘は全国にたくさんあり、多くの観光客が訪れている。そしてInstagramなどのSNSに投稿されることにより、世界の人々がそれを見て、また日本に向かうようになっている。
一方、このような場所では、季節の見頃の花があると、混雑が生じ、渋滞も問題となっている。
ひたち海浜公園も、公園のすぐ近くに鉄道の新駅が誕生したことで渋滞は緩和されたが、各地のお花畑には今も車の行列ができる場所が多い。

ガーデニング型デイサービスの登場により、お花畑や庭園が全国に分散することで、この問題の解決策になるかもしれないと期待されている。

四季の自然と水資源の豊かな日本では、季節ごとに色とりどりの花が咲いていく。大雨や強風などの悪天候も多く苦労もあるが、花を育てるのには適した風土と言える。

このガーデニング型デイサービスでは、各施設から、または家から施設の送迎の車でお花畑、庭園に通う形をとるが、雨などの天候の悪い日は、お花畑や庭園の横にあるブックカフェでゆったりと過ごすことができるという。

入浴や食事のサービスを希望する人には、施設にてこれらが提供される。

このタイプのデイサービスは、晴耕雨読の生活を実現できるマイペース型のデイサービスとして、今後も更に人気が出てくると予想されている。

投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)

※本記事は、対象となっている事柄について、無限に広がる未来の可能性の中のたった1つを描いているに過ぎません。 ですから、決して記事の内容を鵜呑みにしないでください。 そして、もし本記事とは異なる未来を想像したのなら、それを別の記事として書いていただけると幸いです。 このプロセスを通じて、私たちは未来についての視野を広げ、未来の可能性を切り開いていくことができるでしょう。

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