東京法律大学から出版されている「裁判官・弁護士が知っておくべき脅し用語集」が5年ぶりに改訂された。この用語集は2003年頃、知人から金を脅し取ろうとした男性が「金を払わないならマグロ漁船に乗るか」と発言した事件について、加害者とされた男性に無罪判決が出され、これを不服とした一般市民が大挙して裁判所に押し掛ける騒ぎが発生したことがきっかけで作られた。
マグロ漁船は長期に渡り過酷な労働を強いられる職場環境であり、遠洋のため逃亡もできない。つまり、長期間にわたって強制的に労働させることを意味し、恐喝事件でしばしば聞かれる言葉である。しかし裁判官は「マグロ漁船がなんで唐突に出てくるんですか。あなたは船乗りなんですか。マグロしかとらないんですか」などと頓珍漢発言をし、さらに「被害者を畏怖させたとまでは言い難い」として加害者に無罪を言い渡した。これに対しマグロ漁船で働いたことのある人々が「あんな過酷な労働をさせるぞ、なんて脅迫以外のなにものでもない。自分は金儲けのために、自分のために乗った。しかしあれに強制的に乗せられるなんてとんでもない」「マグロ漁船という言葉に含められた様々な意味が分からないようでは司法に携わる資格がない」「マグロ漁船に乗せるぞ、というのが恐ろしい言葉なのは一般常識だ」「そういうやつこそマグロ漁船に乗せてしまえ」と裁判所前に詰めかけて抗議運動をした。
用語集はこの判決に対する司法関係者の反省の姿勢を示すため、東京法律大学が編纂したものである。「マグロ漁船に乗る」以外にも「腎臓は1個になっても大丈夫だから」…臓器売買強制の意味、「まだ小さい娘さんがいるんだってねえ」…誘拐の可能性を示唆する意味…などが実際の事件の概要とともに載せられている。
今回追加された用語で特に注目されたのは「13ちゃんねるに書いちゃうぞ」である。裏サイト中の裏サイトと言われ、「13ちゃんねるに書かれた不吉なことはほぼ実際に起こる」と恐れられている13ちゃんねる。ここに書かれたらその後どんな災難が降りかかるか分からない。その災難を回避するため、人々は早急に対応しなければならず生活を乱されるのである。昨年この脅し用語が使われた事件の判決で「言論の自由を妨げることはできない」と無罪判決を出した裁判官がおり、また弁護士も同様の主張をしておりこれを問題視した東京法律大学は「次の改訂時に用語集に取り入れる」旨を表明していた。
東京法律大学の杉並勇福教授は取材に対し「そもそも裁判官や弁護士というのは裕福な出自の者が多く、脅された経験がほとんどない。生きるか死ぬかの瀬戸際の経験もないから、脅された方の恐怖も分からない。都内にいくつも家やマンションを持ち、別荘を買い替えたり、車も複数持っていたり…そんな人種にはこうやって脅し文句を教えるしかない。最近はネット独特の脅し用語も増えてきているので13ちゃんねるには特に注目して事件に発生しそうなものは積極的に改訂時に取り入れて解説していく」と語った。
一方、13ちゃんねるの管理人とされるデク・トリ氏は「我々が予告したことを読んだ人々が回避しようと努力して、よりよい世界になってほしいというのが真の目的。よく読んでもらえれば喫緊の課題について書いているだけだと分かるはず。脅し用語に掲載されたのは遺憾ですが、しかしそれだけの影響力があるということなので誇りに思いたい」とサイト継続宣言をしていた。
【今日の用語解説】デク・トリはエスペラント語で「13」を表す言葉。綴りは dek tri である。
投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)
※本記事は、対象となっている事柄について、無限に広がる未来の可能性の中のたった１つを描いているに過ぎません。 ですから、決して記事の内容を鵜呑みにしないでください。 そして、もし本記事とは異なる未来を想像したのなら、それを別の記事として書いていただけると幸いです。 このプロセスを通じて、私たちは未来についての視野を広げ、未来の可能性を切り開いていくことができるでしょう。
プレビュー画面を使って10回くらい直しました。すごく便利です。実際の画面になって「あっ」と思うところが多かったのでとてもうれしいです。
というか今はどの投稿画面でも「確認」があるので、それがないというのもある意味新鮮だったのですが自分の粗忽さが全世界に広められるのが耐えられず、また街の声でも同じ意見を頂いたので実現されてとてもうれしいです。
未来新聞に書くようになってから文章力が確かに鍛えられた気がします。仕事のメールがものすごく辛辣かつユーモアに富むものになったと最近言われ、そういえば未来新聞書いてるからだなって思いました。
ほかにも、私にとって都合がよくて早急に追加してほしい機能は多々あるんですが年の瀬なので今年の要望はここまでってことで。
ありがとうございました。
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