昨年度から導入された、新学習指導要領の「サバイバル」であるが、各学校において、様々な取り組みが行われている。今回はそんな中で、最も本格的にこの授業に取り組んでいると思われる、岡山県の私立A中学校を取材した。
私立A中学校は、中高一貫性の男子校であり、瀬戸内海の無人島に合宿所を持っている。A中学校では中学3年時の夏合宿で、無人島でサバイバルを実践することになった。あらかじめ1学期の授業で、様々なサバイバル技術を学ぶ。そして、夏合宿では約10人ずつの斑ごとに分かれて、何もないところからどのように生活するかを実践した。
15日間の合宿で、教員のみが合宿所に宿泊し、生徒らは自然の中で自給自足の生活を送り、文明に相当するものを立ちあげるところまでを目標とした。石でかまどを作り、木を切って掘立小屋を建て、船を作って漁をする、水車を作ってその力を製粉に使う、他の斑との物々交換から発展させて貨幣を流通させる、風車を回して電力をうみだして自然の中から電池を作って電力を貯める、石炭から蒸気を産み出すなど、様々なことが中学生でも自力で出来たようだ。
教員たちは遠くから見守り、万が一の怪我等に対応するのみであったが、幸い、大きな怪我もなく、生徒たちはサバイバルに自信をつけたようだ。さらには、一部生徒から「今回の合宿では斧や工具などの道具があらかじめ揃えられていたのが残念だ。本当は鉄の精錬も含めてこれらまで自作できることが課題だろう」との力強い発言まであった。
投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)
※本記事は、対象となっている事柄について、無限に広がる未来の可能性の中のたった1つを描いているに過ぎません。 ですから、決して記事の内容を鵜呑みにしないでください。 そして、もし本記事とは異なる未来を想像したのなら、それを別の記事として書いていただけると幸いです。 このプロセスを通じて、私たちは未来についての視野を広げ、未来の可能性を切り開いていくことができるでしょう。
コメントの書き込みにはログインが必要です。