梅雨の季節を前に、朗報だ。手に持たなくて良い傘が発売されることになる。開発したのは、傘の生産大手である株式会社アン・トゥー・カだ。これまでも、手に持たなくて良い傘に相当する、レインハットは世に存在していた。しかし、レインハットはその面積が狭く、体全体や手荷物も含めた範囲をカバーできないのが問題だった。そこで、アン・トゥー・カ社は、ツバが伸びるレインハットを開発し、来月より発売すると発表した。
このレインハット、ツバが3重構造になっており、雨が降り出すと、ツバを引っ張ることにより、本来の傘程度の面積までツバが広がる。ちょうど、プリンターの受け皿が2重構造になっているように、引き出すとスルスルと伸びる仕組みだ。しかも、一か所を引き出すことにより、360°方向にツバが伸び出すのだ。背景には、伸縮性と防水性を兼ね備えた素材の開発があった。
担当者は、「そもそも傘は、片手をふさいでしまうという点で、不便であり安全上も問題があった。また、あちこちに置き忘れるというデメリットもあった。レインハットなら、両手が空くので、荷物を持ったり、こけそうになったら手をついたりなど出来、安全だ。また、帽子状なので置き忘れることも減るだろう。本来、傘はこうでなくてはならなかった。」と胸を張っている。
投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)
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