とうとう究極の便秘解消法が登場した。「本屋さんや図書館に入ってしばらくすると便意をもよおす」という「青木まりこ現象」を利用して、トイレに本棚の写真を張ることが昨年来、流行してきているが、単なる写真ではなく、本の背表紙の凹凸を触ることが便通を促進することが実験で明らかになり、大手書店ではそうしたポスターを販売するようになった。
仕掛け人は、東京・神田の四省堂書店だ。同書店では、昨年来、「青木まりこ現象」を利用した本棚のポスターを売っているが、半年前から、このポスターを少し改変したものを数種類、用意するようになった。このバージョンアップ、
1.本棚のポスターの表面に書店の匂いをまぶしたもの
2.本棚のポスターの表面を本の背表紙に合わせて凹凸させたもの
3.本棚のポスターに平積みの本を多数加えたもの
などなどからなるが、後のアンケート調査により、2.が圧倒的に便通効果が高かったとのことだ。
「青木まりこ現象」が生じる理由として、「整然と並んだ本の題名をぼんやり流し見することが副交感神経を高めるため」という副交感神経説がよく知られているが、それだけではなく、どうやら凹凸部を指先でなぞることが、より副交感神経を高め、便通促進につながるようだ。
この「でこぼこ本棚ポスター」、凹凸させる加工のぶんだけ割高となり、1枚3千円であるが(通常の本棚ポスターは1枚千円)、長い目で見れば便秘薬よりも断然に割安であり、値段に見合うだけの効果があると、同書店は自信を持っている。
投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)
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