ソニーは13日、2005年に製造を中止していたエンターテイメントロボット「アイボ」の大幅バージョンアップ版である「アイボⅡ」を今年夏に発売することを発表した。
今回のアイボⅡではアイボと異なり、ソニーエリクソン製のスマートフォンをセットすることによって、様々なアンドロイドアプリを使って音楽や、学習ソフトを自由に楽しむことができるのが特徴。
同社によると、アイボⅡではオスとメスが設定される他、デジタル・インディビジュアリティー・マーク(デジタル個性記号:略称DIM)がオス1000種類、メス1000種類設定され、合計で2000種類の個性を持つことになるという。
電力は超高性能太陽電池によって発電された電気を超高性能リチウムイオンバッテリーに蓄電する。そのため、昼間は自動的に日光のあるところに移動して充電するように設計されている(自動充電機能)。現在、電池の性能を最高限度まで上げるよう、電池メーカーと折衝中。
アイボⅡでは、スマートフォンをセットして使うこともできるが、セットしなくてもアプリの使用ができないだけで、防犯機能(家に侵入した知らない人間を威嚇し、かつそのデータをクラウドにリアルタイムで転送する)、自動充電機能、ご主人お出迎え機能、無くしものお探し機能(物を登録しておくと、それを探すよう命じると探し出してくれる)などの基本機能はそのまま機能する。
スマートフォンをセットした場合、電話がかかってきた場合、ユーザーの元にアイボがやってきて会話がすぐにできる。スマートフォンをはずしても、はずさなくても会話が可能である。
アイボⅡでは動物で言えばDNAに当たるDIMが合計で2000種類あるのが特徴的だが、更に、交配させることも可能である。オスのアイボⅡとメスのアイボⅡを合体させると、2つの異なるアイボⅡのDIMがミックスされた新たなDIMが生成され、それをメーカーに送信することで、「子供」としてのアイボⅡを注文することが可能となるという。この「子供」としてのアイボⅡは、3,998,000種類のうちの1つの個性となり、世界でも同じものが存在しない可能性が高いものになるという。ちなみに同性で同じDIMのアイボⅡ同士は子供アイボのDIMは生成できないように設定されている。
スマートフォン市場が成熟する中で、アイボⅡによって大幅な差別化が可能となり、新たなソニー伝説が築かれるのではないかとある電機業界に詳しい専門家は見ている。
アイボⅡは、一台10万円以下の価格とし、オスとメスのつがいで購入することを推奨するという。
投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)
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