昨年秋からサービスを開始した新しい検索エンジンサイト「GOOGOO」が人気を呼んでいる。従来の検索サイトは調べたい項目に関連性の高いサイト、ニュース、画像、動画などを瞬時に検索することを目指してきた。
しかし、この「GOOGOO」は検索ワードを入力しても、直接関連する情報を探して来てはくれず、無関係な情報を表示するだけだ。
ただ表示された情報には、わずかながら検索ワードに関連するものがある。
例えば、「未来新聞」という検索ワードを入力したとしよう。検索結果に出てくるのは「未来新聞の創刊日に生まれた七つ子が小学校に入学したというニュース」「未来新聞の主筆と同じマンションに住む芸能人のスキャンダル」「未来新聞社本社の隣にあるラーメン屋の人気メニュー」など、ほんのわずかながら接点がある。
そのため、検索するたびに回り道や迷路に入り込んでしまうが、その迷走が面白いと人気を呼んでいる。
この検索サイトを設計した山本海平氏は次のように語る。
「これまでの検索サイトは『釣り堀』のようなものだ。餌を付けて糸を垂らすとどんな魚が釣れることが分かっている。しかし、本来の知的活動とは、魚の種類どころか、魚がいるかどうかも怪しい情報の海にあえて糸をたらすことだ」
分かりやすい例を挙げれば、新聞を読むという行為がある。一般の新聞は社会欄、政治欄、スポーツ欄、家庭欄、芸能欄、広告…など多彩な情報がランダムに並んでいる。この雑多に並んだ情報が同じ紙面にあることによって、多くのインスピレーションが生まれるのだ。
同じようなことは辞書(電子辞書ではなく、製本されたもの)を引くときに、お目当ての単語のそばにある単語、あるいはたまたま開いたページの単語に寄り道し、新しい発見や発想につながることは少なくない。
そうした情報との偶然の出会いを目指し「遇遇」をアルファベット表記にした「GOOGOO」が開発された。
投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)
※本記事は、対象となっている事柄について、無限に広がる未来の可能性の中のたった1つを描いているに過ぎません。 ですから、決して記事の内容を鵜呑みにしないでください。 そして、もし本記事とは異なる未来を想像したのなら、それを別の記事として書いていただけると幸いです。 このプロセスを通じて、私たちは未来についての視野を広げ、未来の可能性を切り開いていくことができるでしょう。
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