独身証明書、各地に広がる

 東京の世田谷区が今年2月から始めた、18歳以上の独身男女に発行する独身証明書制度が他の東京23区のうち10の区で採用され、更に全国の市町村に広がり始めた。

 独身証明書は、戸籍謄本などで独身であることを証明する資料を公的機関に提出した場合に発行される運転免許証と似たデザインの写真付きの証明書で、独身者と既婚者を区別する目的で開始されたものである。

 その背景には、2011年3月の震災後、自然環境、及び経済的環境の悪化によって結婚をあきらめる男女が急増し、その上人々がより刹那的、現実逃避的となったことに起因して、子供作りと関係のない非生産的な不倫に走る者が続出し、少子化が更に進行する懸念が出ていたという事情がある。

 世田谷では2月の開始直後から独身証明書を求める人が殺到し、既に5万人が独身証明書を手にしている。そして合コンや、付き合う相手を紹介される時などに互いに独身証明書を見せあうという暗黙のルールが形成され始めている。

 世田谷区と同様に独身証明書の発行を始めた大阪の茨木市の担当者は、「独身証明書があり、提示を求められた場合既婚者はウソがつけなくなる。既婚者のあいまいなウソにだまされる人が減っていくのはいいことだ。それで未婚者同士の出会いが増え、少子化の進行が止まればと思う。」と述べた。

 同じく同証明書の発行が開始された長野県長野市の29歳の女性は、「22歳のときに、10歳年上の男性と既婚者であることに気づかず3年間付き合ってしまった。だまされていたと気づいたときには後の祭りだった。ああいうことは二度といやだ。これからは出会う人全てに独身証明書を見せてもらう。独身の男性はみんな喜んで見せてくれるから区別がしやすくて安心だ。」と述べた。
 
 今後、この動きは更に加速していくものと見られる。 

投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)

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