先月、インドで開催された国際宇宙資源保護会議で、月の地表が穴だらけになっている実態について議論が行われた。
この穴はアジアの新興国が月の地表で大量の石や砂を掘削し、地球に持ち帰っているためだ。地球と月を往復し、しかも一度に4トンの石や砂を持ち帰る「無人ロケット・ダンプ技術」は宇宙技術の先進国が開発したが、その技術を購入したアジアや中東の新興国が運用を行っている。月の石や砂には地球には全く存在しないか、あっても希少なものが多いため、地球に大量に持ち帰れば大きな収入をもたらす。
また、一部の太陰暦国家では、月の石を信仰の対象としており、指輪やペンダントトップにすれば、高値で販売することができる。
こうした状況について、国際宇宙資源保護会議日本代表の田中角英氏は「まるで、1960年代、高度成長期の日本でダンプが土砂を運び乱開発を行っていた頃をほうふつとさせる。このままでは、美しい月の地表が失われてしまう」と強い懸念を抱いている。
ただ、現時点ではこうした月における資源開発について、議論が始まったばかりだ。
投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)
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