シェアキッチンレシピスーパー(SKRS)のレシピに糖尿病食が加わった。
糖尿病食は、糖尿病の食事療法を行うための食事で、運動療法とあわせ糖尿病の基本の治療となる。患者さんの体格と活動量に応じて医師が指示する1日あたりのカロリーで、なおかつ栄養バランスのとれた食事になっている。一般的には1日1200〜2400kcal程度のカロリーになることが多い。
しかし、きちんとこれを調理しようとすると、食材を計量する手間がかかるため、思うように出来ない人が多かった。
例えば、一食あたり炭水化物は240kcal、タンパク質は80kcal、1日あたりの脂質は80kcal、野菜は96kcal=約360g、果物は80kcal…というように決まっている。この240kcalの炭水化物は、ごはんなら150g、パンなら6枚切り1枚半に相当する。80kcalのタンパク質は、魚でも肉でも豆腐などの大豆製品でも良いが、豚ひき肉なら40g、鶏ささみなら80gというように計量が必要になる。
今回加わったレシピは、一食分400〜800kcalの糖尿病食で、今までのSKRSのレシピと同様、クッキングビデオを見ながら簡単に調理できる。また、下ごしらえと保存の案内も入っている。
糖尿病歴12年の68才の女性は、「今まで1200kcalの糖尿病食に取り組んできました。12年前に栄養士さんから習った直後は、ごはん、魚、肉を始め調味料まで計量してカロリー計算していたのですが、忙しい日が続くとつい目分量になり、そのうち食べたいものを食べるようになってしまいました。その後一時期は宅配の食事で1200kcalのものをとっていましたが、家族の食事は別に作るため、費用の面でも大変でした。今回、同じメニューで自分は一食400kcal、主人の分は普通食で作れるため、とても便利になりました。」と話している。
82才の一人暮らしの女性も「だんだん重い物の買い物も複雑な料理もしんどくなり、糖尿病食も覚えているレシピのうち簡単なものだけを繰り返すようになっていました。でも今はシェアキッチンに毎日ウォーキングしながら通って、糖尿病食を作って食べて帰るか、食材だけ買って、帰ってから作るようにしています。運動療法も食事療法もできるので、血糖値がとても良くなり先生に褒められました。」と喜んでいる。
シェアキッチンレシピスーパーとしても、忙しい人や一人暮らしの人の他に、食事療法が必要な人達の需要を取り込めることで、より多くの顧客を確保できるようになった事は大きいという。
血糖値のコントロールは、薬のみでは難しいケースも多いため、国も、食事療法がしっかりできる人が増えて、透析などにかかる医療費が減っていくことに期待を寄せている。
投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)
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