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渋沢栄一の『Manager(経営者)』、今年度、世界でベストセラーに

 渋沢栄一が残した珠玉の言葉を編んだ『Manager』が英語とフランス語で電子出版されたのが2015年4月、以来5年間に口コミで広がり、ついに今年度、世界のベストセラーとなった。江戸から昭和までを生きた渋沢は、日本資本主義の父と呼ばれる人物である。
 本書は、渋沢が残した『論語と算盤』等多くの講演録や日記など貴重な記録から、孫子などの著作で有名な作家の守屋淳氏により編纂され、有志のグループの企画と寄付により翻訳出版がなされた。
 現代経営学の父ピーター・ドラッカーは、大著『マネジメント』で「渋沢こそが、経営の本質が責任であると喝破した最初の人物であった」とし、渋沢を高く評価した。1000を超える組織の設立にかかわり、経営を実践し、経営者を育ててきた渋沢は、道徳と経済は不可分で、それを実現するのが経営者の役割であると理解していた。それは健全で持続的な資本主義社会を実現するために必要な経営者像である。
 世界で資本主義と経営者のあり方が模索されるなか、 企業経営における責任をその身をもって示した渋沢『Manager』は、まさに今、世界の経営者、さらに事業を担うすべての人材の指針となってきている。

投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)

※本記事は、対象となっている事柄について、無限に広がる未来の可能性の中のたった1つを描いているに過ぎません。 ですから、決して記事の内容を鵜呑みにしないでください。 そして、もし本記事とは異なる未来を想像したのなら、それを別の記事として書いていただけると幸いです。 このプロセスを通じて、私たちは未来についての視野を広げ、未来の可能性を切り開いていくことができるでしょう。

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