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南海トラフによる津波対策に、任意方向造波板付き防潮堤設置、実験段階へ

独立行政法人 海洋科学技術会(以下、海技会)は、実海域を模擬し様々な波を発生させることができる、任意方向規則造波板付き防潮堤を実験的に設置することを発表した。

 設置場所は、紀伊半島沖から遠州灘にかけての海域(南海トラフの東側)の防潮堤となる。

任意方向造波板とは、幅30cm、高さ4.5mでできた、コンピュータ制御機能付きチップの埋こまれたチタン製の板である。

造波板は、中に埋め込まれた波形読み取りセンサにより、5キロ先の波形(波動)を読み取り、フラップ型スネーク方式と呼ばれる、任意方向に任意形状の波を再現し、防潮堤到達前に津波を緩和・消波させる機能をもつ。

「海洋構造物」や「氷海技術」など、深海技術資源エネルギーの有効利用や、地球環境問題の解決といった観点から、深海は地球科学的な研究対象として、海技会は、2002年3月に「深海域再現水槽」を新設し、変幻自在の波を作れる「任意方向造波板」を完成させたが、2012年3月11日おきた、東日本大震災による津波被害を経て、「任意方向造波板」を防潮堤に設置し、津波対策へ転用できないものかと防衛省から要請をうけ、研究の方向を変ることとなった。

 海技会では、「南海トラフ津波対策課」を設け、深海域再現水槽にて、すでに津波緩和・消波は実証済みである。

海技会、境 洋史(さかい ひろし)理事長は、「できるだけ早く、実験段階を終え、南海トラフ地震による津波被害を、なんとか防ぎたい。東日本大震災の津波で亡くなられた多くの尊き命と、教訓を無駄にすることなく、出来うる限りの津波被害を防げるよう、このプロジェクトに全力を尽くしたい」と語った。
 〈施工開始は7月20日予定〉

投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)

※本記事は、対象となっている事柄について、無限に広がる未来の可能性の中のたった1つを描いているに過ぎません。 ですから、決して記事の内容を鵜呑みにしないでください。 そして、もし本記事とは異なる未来を想像したのなら、それを別の記事として書いていただけると幸いです。 このプロセスを通じて、私たちは未来についての視野を広げ、未来の可能性を切り開いていくことができるでしょう。

コメント

確かに、ただ固い壁を作って防ぐというよりもこういう発想が必要なのかもしれませんね。本格的な技術の知識も盛り込まれ、読み応えのある記事だと思いました。

オラクル (日付:

オラクル様

いつもコメントありがとうございます。深海技術資源エネルギーの有効利用については、かなり興味のあるジャンルでして、知識が盛り込まれているとのコメント、オラクルさんはかなり幅広いジャンルで色々なことを日々学んでいらっしゃるのだなぁと、やっぱりな実感です。
南海地震近くあるかもしれないニュースなだけに、注目したいですね。

Scena (日付:

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