国連文具機構(WSO)は7日、今世紀の半ばには、世界における手書き用の筆記具や画材の生産が終了するとの見通しを発表した。筆記具や画材のニーズがなくなったのは20世紀後半から始まったデジタル化の急速な進展により、手で文字や図、絵を表現する習慣や文化が廃れ、筆記具や画材メーカーの経営が成り立たなくなったためである。
こうした道具や材料を使用しなくなったのは、一般の人よりプロたちが先行した。例えば、書家の玉義之は早くからデジタル書道の新境地を拓いた。
他にも画家、銭湯の絵書き、染織家など同じようにコンピュータと最新のソフトウェアを使用した表現の可能性を拡げ、手書き(手描き)は顧みられなくなっていった。
近年、一部の国では手書き(手描き)文化の保存のために筆記具や画材産業を国営化するなどして保護したが、生産・販売しても使い方すら分からない人が増え、結果的には懐古趣味の高齢者が蒐集の対象として取引する程度となっていた。
ちなみに、筆記具や画材と呼ばれるものには、筆、鉛筆、ボールペン、万年筆、マーカー、チョーク、ロウ石、葦ペン、ガラスペン、クレパス、油絵の具、水彩絵の具、岩絵の具…などが種々あるが、この記事の読者も大半は見たことも、使ったこともないのではないだろうか。
投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)
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