令和10年度が始まった昨日、文部科学省は諮問委員会での提言を踏まえ、5年後
の令和15年度から、全国の高校の国語での古文と漢文を選択科目とすることを発
表した。大学入試ではその3年後の令和18年春の入試から適応となる。これで、
高校の国語では現代文のみを履修する学生が増えることが予想され、古文や漢文
は、理科の中の地学や、社会科の中の倫理に相当する科目になるだろう。
この提言の背景には、長引くわが国の経済力の低下が挙げられる。高校生が英語
に加えて古文も漢文も履修するということは、アメリカ人が日本語・ラテン語・
ドイツ語を履修しているようなものであり、言語ばかり過剰に学んで、その他の
プログラミングなどの現代的な科目の履修がおろそかになり、情報化・IT化の世
界潮流に遅れをとってしまう。
今回の提言には、当然、教育・学術業界からの反発が予想される。「教養という
ものはすぐに役立つものではなく、一生を通じて醸し出てくるものだ」など。も
ちろん、古文・漢文の軽視が目的ではなく、文学部の入試などでは今後も古文・
漢文は必修になるだろう。また、古文・漢文の高校教員の雇用延長に関しても議
論が予想される。
投稿日: 1970/01/01 09:00:01 (JST)
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